話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
ホンダ ゼスト

ホンダから新しい軽自動車《ゼスト》が投入された。
《ライフ》のプラットフォームを使ったモデルだが、全高を60mmほど高めて広い室内を確保している。
リヤシートも座面の奥行を拡大し、大人4名が快適に乗車できる軽自動車を目指している。ホンダがこのような上級の軽自動車を造った目的は、06年2月に発表された3系列ディーラーの統合と深く関わる。
都市部に出店の多いクリオ店やベルノ店でも軽自動車を扱えるようにすることで、積極的に拡販を図ろうというワケだ。
そんな住宅事情の厳しい都市部で軽自動車を売るには、ファーストカーとして使える質の高さが必要。
そこでこの《ゼスト》の投入となった…。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車流通研究所
◆総合ディレクション:佐藤 誠(from ガリバー自動車流通研究所)

知の巻:ゼストが人気の理由

Kカーでありながらコンパクトクラスの居住性を備える。
ノーマルだと力不足なので、扱いやすいターボ車をオススメ!!
ホンダ ゼスト
リセールバリュー: 49%〜65%

軽自動車は、数年後の下取り査定が概して高めになる。維持費が安く、セカンドカーの需要が多いからだ。地方都市では1人に1台の移動手段としても軽自動車が使われるから、さらに中古車のニーズが高まる。このような理由から中古車価格が上昇し、下取り査定を押し上げるワケだ。
《ゼスト》の場合だと、新型車とあって3年後の下取り査定は新車価格の49〜65%と予想される。また、軽自動車はエアロパーツを装着したスポーティーグレードが高人気になる。だから《ゼスト スポーツ》の「Wターボ」は価格が144.9万に達するものの、下取査定の面でさらに有利になる。

全高が1600mmを超える《ゼスト》の外観は、フロントマスクの押し出し感も強く、コンパクトカーと同等かそれ以上の存在感を放っている。
ルーフの高いボディー形状だから室内も広く、大人4名が快適に乗車できるスペースを備える。フロントシートはサイズを十分に確保して快適。リヤシートも床面へ落とし込むように畳んで広い荷室が得られる設計となっているため、座面の奥行寸法は不足したが、同じ機能を採用する《ライフ》に比べるとその寸法を15mm拡大している。
加えてインパネにメタル調パネルを装着するなど、内装の造りも丁寧だ。軽自動車でありながら、コンパクトカーと同等の居住性が備わる。
走行性能にも注目したい。ボディー剛性を高めたことでルーフの高いボディーながらも走行安定性に優れ、コーナリング時の挙動も落ち着いたもの。エンジンはノーマルタイプだと車両重量に対して実用トルクが不足するが、それでもライバル車に比べれば余裕を感じる部類だ。ターボは低回転域から過給を開始し、とても扱いやすい。
バリエーションは「標準ボディー」とエアロパーツを装着した「スポーツ」に分かれ、後者にはターボモデルも設定されている。

SPECIFICATIONS

[代表グレード: SPORTS W TURBO]
■全長×全幅×全高
3395×1475×1635 (mm)
■エンジン型式 P07A
■排気量 658 (cc)
■最高出力 64 (ps)
■最大トルク 9.5 (kg-m)

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比の巻:ライバルとの比較

日本一の販売台数を誇るワゴンRはスポーティー系がリセール強し!!
「居住空間の広さ」と「質感の高い内装」を持つライフも同等の評価

VS スズキ ワゴンR

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リセールバリュー: 46%〜62%

《ワゴンR》は目下のところ日本で最も販売台数の多いクルマ。06年の3月には国内の累計販売台数が250万台を達成。初代モデルの投入から12年7か月しか経過していないため、1か月の平均台数は1万7000台となる。5000台も売れれば人気車とされる今、これだけ息の長い人気を保てるのは凄いことだ。そのような高人気車のワゴンRだから、3年後の下取り査定も新車価格の46〜62%と高めの予想。特にスポーティーグレードとなるRR・DIであれば、下取り査定の面でさらに有利だ。

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VS ホンダ ライフ

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リセールバリュー: 45%〜62%

《ライフ》も《ワゴンR》と並ぶ軽自動車の定番車種。ルーフの高いボディーには4名乗車の可能な居住空間が備わり、内装の質も高い。今の軽自動車のトレンドに乗っており、販売は好調だ。
クルマとしての質も高く、中古車市場での人気を押し上げている。その結果、3年後の下取り査定は新車価格の45〜62%程度と予想。特に上級グレードの「D」、エアロパーツを装着した「ディーバ」の下取り査定は高め。有利な条件で売却できる。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

街乗りがメインの軽自動車ユーザーには、
オプションの「インターナビ」がBEST装備です。
オススメグレード
SPORTS W TURBO(¥1,449,000) ★★★★★
オススメオプション
Honda HDDインターナビシステム(¥241,500) ★★★★★
オススメボディカラー
タフホワイト
プレミアムホワイト・パール
ナイトホークブラック・パール
★★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\1,690,500 52%〜65%
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ホンダの“上級軽自動車”と位置付けられ、男性/女性どちらからも支持を得やすいパッケージがウリ。リアサスペンションのレイアウトをシンプルにする事で、低床化を実現し室内を広くとることに成功しています。
また、エンジンもツインプラグを採用し、力強さと低燃費を達成するなど軽自動車に必要な要素を満載しているところがオススメポイントです。中でもリセールバリューが期待できるのがターボ付きモデルで、エアロ装着で若い男性ユーザー中心に人気となるでしょう。それに、「インターナビ」のオプションは街中走行中心の軽自動車には最適な装備と言えます。

ガリバー自動車流通研究所
鈴木詳一 所長

まずは賢く買える価格を知ろう
ホンダ ゼスト
( SPORTS W TURBO )
¥1,449,000
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