ホンダ・エレメントSCプロトタイプは、今年秋に市販化を視野に入れ、2002年に発売されたエレメントを原形に、さらにスポーツ性を高めたモデルとして、ニューヨーク・ショーに展示された最終プロトタイプだ。
前後に装着されたエアロパーツなどにより、オリジナルのエレメントより低く見せる （実際３インチほど低い）エクステリアは、プロジェクタービームヘッドライト、カスタマイズされたフロントバンパー＆フロントグリル、21インチアルミホイール（タイヤは前後245/35R21）を与えただけでなく、各ボディパネルを塗装し、都市型ビークル的なテイストにまとめあげられている。プレスリリースには「夜のパフォーマ−」と書かれており、スタンダードのエレメントがアウトドアスポーツ的なデザインなのに対し、洗練されたスタイリングが実に印象的。カーペット敷きの室内、ドライバー趣向の強いインスツルメントパネル、ピアノブラックのトリムなど、インテリアも個性的だ。
パワーユニットもまたエレメントの156ps（日本仕様は160ps）から、エキゾーストシステムの改善とハイリフトカムシャフトへの変更で、10ps出力を高めた166pを発する2.4V6I-VTECを搭載。スポーツサスペンションとの組み合わせで、走行性能はよりスポーティに味付けされている。
