クルマ帝国愛知、そして名古屋

私、生まれも育ちも名古屋なんですが、ご存知のとおり愛知県は日本を代表するクルマ帝国。最高益を更新し続け、栄華を極めるトヨタ自動車のお膝元であり、デンソーやアイシン精機といった世界的な部品メーカーも数多く同地に本社を構えています。

で当然、仕事でクルマに関わる人間が多い分、クルマ好きの割合は異様に高かったかと記憶します。誰それが何乗ってるとか次は何買いたいとか、エアロパーツをこう改造したいとか…などの話題が会話にのぼることはしょっちゅう。特に私が新卒で入った自動車部品企業(軸受製造メーカー)では、仕事はもちろん、雑談でも会話に中心はいつもクルマ。「自動車好きにあらずは人にあらず」ってな社風(笑)。同じ部署の社員全員の愛車は知ってて当然な雰囲気で、私なぞ一度上司の愛車とはつゆ知らず、本人の目の前であるクルマを激しくディスった経験が…。後で先輩から本気で怒られました…。

※ディスる——アフリカ系アメリカ人のスラングで、相手を批判する等の意味。

東京と異なるクルマ気質

東京では所有率の低さもあってか、ほとんどクルマ話したことないのですが、この違いは何なんでしょうね。あと、名古屋の人って見栄っ張りっていうじゃないですか。なので、会話自体が己のクルマ自慢に終始することもしばしば。ゆえに収入以上のグレードのクルマに、皆がんがん乗ってましたね。ごく普通の大学生とかが、結構な高級車に乗ってたりするのもそのせいでしょうか。私の何人かの友人は、昼飯は菓子パン2個(200円なり)で凌ぎながらも、収入のほとんどをカーライフに注ぎこんでました。

さて先日、高校の同窓会が名古屋であったんですが、驚いたことに、出席者の男15人中11人が自動車関連の会社に就職してました。聞くところによると、やはりクルマ関連企業の転職市場がすこぶる良好らしく、そのうち何人かは転職組。そんなクルマ人が大多数を占める宴だけあって、会話の内容ももっぱら業界&所有車の話ばかり。ネタがあまりにそればかりなので後半は正直飽き飽きしつつも、東京ではありえない状況に軽く興奮。あーこれこそ名古屋だなぁとしみじみ。忘れかけてた感覚が蘇りました。

おっと!音楽も…

あっ、音楽のこと書くの忘れてました。今回は名古屋関連で。90年代、名古屋で火がついた洋楽が軒並み全国を席巻したって知ってますか? その代表格をいくつか紹介させてください。まずは、スキャットマン・ジョン「スキャット」。あと、パンドラも!(曲名忘れてしまいました)忘れてはなりませぬ。ミー&マイってのもいました。共通して言えることは、もの凄くキッチュで濃厚なダンス・チューンということ。名古屋料理の味付けにも通じるものがございます。

ベスト・オブ・スキャットマン・ジョン
スキャットマン・ジョン
BMG JAPAN (2002/10/02)