一流ホテルで行われているヴァレーサービス

 東京に世界の一流ホテルが続々と進出してきている。一番安い部屋でも1泊5万円以上する。ボクは残念ながらまだ泊まったことはないが、新車の発表会や打ち合わせ、あるいは食事やお茶するために行ったことはある。
世界の一流ホテルともなるとヴァレーサービスを行っている。お客さまが自分自身で駐車場に行くのではなく、エントランスでクルマと鍵を預けるのだ。ホテルの人がクルマを駐車場に運んでくれ、お客さまがホテルを出るときにはまたエントランスまで持ってきてくれるというサービスだ。

ホテルに用事があるときはぜひ利用してみてほしい!

 駐車場から小さなエレベーターでロビーまで上がってくることを考えると時間の節約になるし、接待などで同行するときにはとてもありがたいサービスである。駐車場でどこに停めるか考える必要もなく、どこに停めたかを覚えておく必要もないので便利だから、ボクもヴァレーサービスを使っている。
駐車料金は普通より高く設定されているが、ホテルの施設を使うことによって無料になったり割引になったりするから、ホテルに用事があるお客にとっては問題ない。

世界一流とは日本の三流!?

 ボクが利用した六本木ヒルズにある「グランドハイアット東京」、日本橋三越の隣にできた「マンダリンオリエンタル東京」でもヴァレーサービスを行っている。
しかしクルマを受け取るとき、ボクが思わず文句を言いたくなる行為をこれらのヴァレーサービスの係りがやっている。それはクルマを持ってきてくれてクルマを渡すとき、エンジンが掛けっぱなしになっていることだ。
 ボクが「なぜエンジンが掛けっぱなしなんですか?」と尋ねると「お客さまがすぐに乗られるので・・・。」と悪いことをしていないのに!という顔でモゾモゾと答える。
「エンジンを掛けたままクルマから降りるという行為は、アイドリングを禁止している都条例違反です。運転手が乗っていないのにエンジンが掛かっているのは、安全上の問題があります。走っていないのに排気ガスを出しCO2を排出しています。人のガソリンを無駄に使っています。これは世界の一流のホテルがやることではありません。上司に報告してこれからはエンジンを止めて渡してください。」とお願いする。すると「お客さまからお預かりしたときにエンジンが掛かっているので、その状態でお返しするので・・・。」という言い訳が返って来た。しかしお客さまのレベルが低いからといってそれに合わせているというのは世界の一流ではないだろう。

 なんとも情けない東京の世界一流ホテルのサービスである。もう21世紀なのだから、変わってもらいたい。