こっそり値上げ、だから誰も気付かない・・・。

 JHが民営化されて一般ドライバーが払う通行料金は実質的に高くなった。なぜ民営化されて高くなるのか。それも少しずつごまかすように値上げしてきている。このままではもっとふんだくられるかもしれない。しかしどうすればよいのか、その手立てが判らない。
 ボクはETCを装備するまで、5万8千円分使える5万円のハイカ(ハイウェイカード)を買っていた。このプリペイドカードがだいたい1ヶ月でなくなるから、年間60万円も有料道路代として支払っていたことになる。でも1年で10万円ほど安く走れていたことになるから、少しは倹約したつもりになっていた。
 しかしこのハイカは2005年の9月で販売を終了した。そして使うのも2006年3月までと期限を切ってきた。つまりあれだけ全盛を誇ったハイカはもうなくなってしまうのだ。

ETCはホントにお得?

 ハイカをなくす理由のひとつに偽造ハイカの横行を挙げている。第三京浜の玉川と川崎の間を乗用車50円で何回も往復し、偽造ハイカの記録をいっぱいにして再発行してもらい、ハイカロンダリング(?)までした悪いやつがいたからだ。でもハイカをJRのスイカのように使い回しにしてICチップでも入れれば解決がつくように思うのだが、JHはそれもしなかった。やはりハイカをやめることが優先だったのだろう。
 ハイカをやめる代わりにETCに恩典を設けた。つまり5万円を先払いしておけば、5万8千円使えるというものだ。まあこれがあるならハイカと同じ条件だからプリペイドの割引率に文句はない。

 しかーし。このハイカのプリペイドも2005年12月20日で終わってしまった。もうJHにはプリペイドの割引はなくなったのだ。
 その代わりに登場したのがETCマイレージサービスである。3月末まではキャンペーン中とやらで平日は2倍、土日祝日は3倍のポイントがもらえる道路もある。1ポイントは1円の通行料として還元される。通常は5万円で8千円分のところ、キャンペーン期間中に一番おいしい使い方をした場合、1万6700円で8千円分のポイントがもらえる計算になる。

ETCを使っても実質的に値上げ? 知らずにJHの陰謀にハマっている?

 しかしここで注意しなくてはいけないのは、ハイカやETCが使えた道路でこのキャンペーンと同じポイントが還元されるのかというと、そこがまったく異なるのだ。
 ボクが使っている範囲では東名高速は50円につき1ポイントだが、第三京浜は100円で1ポイント、東京の首都高速は還元ゼロでこのマイレージの還元額で通ることもできない。
 ポイントが付き還元額(無料通行分)も利用できる道路、ポイントは付かないが還元額が利用できる道路、ポイントは付かず還元額も利用できない道路という3種類の道路がある。
 あなたのケースでは実質的に値上げされているのではないか。一度検証してみるといい。ETCの機械を買わされて、かつ通行料の実質的な値上げをされている可能性が高いのだ。

 上記のサイトを覗くとETCマイレージサービスの美味しいことがいっぱい書いてある。どうしてもETCを増やしたいらしい。でも、もしETCにしたら(もう200万台も登録したらしい)いくら値上げしても自動的に料金を徴収されてしまうのだから、これはJHの恐ろしい陰謀かもしれない。