2006年F1世界選手権開幕!バーレーンGP
RenaultF1-R26

RenaultF1-R26

Mclaren-Mercedes-mp4-21

Mclaren-Mercedes-mp4-21

TOYOTA-F1-TF106

TOYOTA-F1-TF106

HONDA-F1-RA106

HONDA-F1-RA106

BMW-SAUBER-F1.06

BMW-SAUBER-F1.06

aguriF1-SA05

aguriF1-SA05

モータースポーツファン待望のF1世界選手権が、10日から(決勝は12日)中東のバーレーンで開幕する。


今年の注目株『ルノー』・『ホンダ』・『トヨタ』・『フェラーリ』・『マクラーレン・メルセデス』

今年のF1はレギュレーションが大きく変わり、昨年までの3.0リッターV10エンジンから2.4リッターV8エンジンに変更され、レース中のタイヤ交換復活や予選が勝ち残り方式へと変更されるなど見所が多い。それに加えて参加チームも大きく変わり、ホンダはBAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)からB・A・Rの株式を購入し、100%ホンダチームとして参戦。そして、SUPER AGURI FORMULA 1が純日本チームとして参戦する。
もちろん、昨年大躍進したトヨタチームとして参戦するなど、日本の(拠点は全て海外だが・・・)F1チームが今年は3チームも参戦するなど、日本では例年にない盛り上がりを見せるだろう。

F1注目チームを一挙紹介

『RENAULT』
昨年史上最年少のチャンピオンを獲得したフェルナンド・アロンソ選手が所属するルノーは、テストで最速タイムを連発。今年もチャンピオン大本命とされる。
しかし、そのアロンソ選手は来年マクラーレンへの移籍が決定しており、シーズン終盤にチームメイトと同様のサポートがチームから受けられるかが疑問。チーム力で勝利した昨年と同じ結果を生み出せるかに注目。

『McLAREN MERCEDES』
もうひとつの本命とあげられているマクラーレン・メルセデスも来年アロンソ選手がルノーから移籍してくることで、二人のうち最低ひとりはチームを去る事が決定している。キミ・ライコネン選手とファンパブロ・モントーヤ選手のモチベーションが維持できるか懸念される。ライコネン選手は来年フェラーリ移籍が噂される。
それに加えてメルセデスエンジンの開発が遅れ気味との情報があり、トラブルは対策済みとのことだが昨年同様に信頼性が課題となっている。

『FERRARI』
昨年ブリヂストンタイヤの戦闘力不足に悩まされ続けたフェラーリチーム。今年はそのブリヂストン陣営にトヨタ・ウィリアムズとトップチームが加わり、タイヤの開発スピードが向上し、戦闘力復活に期待がかかる。
しかし、ミハエル・シューマッハ選手の来年以降の去就が注目され、「今年勝てなければ引退も」という話もあり、タイヤと共に不安材料が残る。

『TOYOTA』
昨年トヨタは空力パッケージの成功で表彰台の常連となる大活躍を見せた。今年は昨年の発展型といえ、全チームの中で今年型のマシンを一番最初に発表するなど開発は進んでいる様子。
但し、今年からタイヤをブリヂストンへとスイッチさせたため相性など多少の不安材料は残る。

『WILLIAMS COSWORTH』
特にウィリアムズはBMWエンジンから有償となるコスワースエンジンへと変わったため戦闘力の低下が懸念されましたが、今のところ速い! 有償のコスワースエンジンも侮れない存在となっている。心配材料は今年から装着するブリヂストンタイヤとの相性と、シリーズ後半のエンジンのグレードアップ。

『HONDA』
そして、ホンダは昨年の大不振から復活し、100%ホンダチームとなることで気合も十分。
事前テストでもトップタイムをマークするなど、昨年のエアロダイナミックスの設計失敗を挽回しているようだ。また、エンジンは今のところ最もパワーが出ているとの噂だ。
そして、昨年までフェラーリで活躍し、優勝経験も豊富なルーベンス・バリッチェロ選手をドライバーに加え、チーム・マシン・ドライバー共に戦闘力がアップし、第3期F1挑戦後の初優勝に期待がかかる。

『SAUBER BMW』
そして昨年までウィリアムズと組んでいたBMWもザウバーを買収しワークス参戦。エンジンパワーでは定評があり、新生チームとなるが現代のF1で重要な空力面でF1トップクラスの風洞実験室で開発されるシャシー開発が鍵となる。

『SUPER AGURI FORMULA 1』
SUPER AGURI F1に関しては今年序盤は全く期待出来ない状況。ドライバーの佐藤琢磨選手は速さではトップクラスも、安定性が課題?そしてセカンドドライバーの井出有治選手はF1初体験のため未知数な部分が多く結果は後半になってからだろう。
昨年11月1日に参戦を発表し、その後FIAから参戦が承認されたのが1月27日とどたばたの4ヶ月。序盤は2002年型のアローズシャシーを今年型に改造し、ホンダのV8エンジンを搭載する急造マシン。今年型のマシンは中盤以降に投入が予定され、日本に帰ってくるまでに戦闘力をつけられるかが注目。

その他レッドブルはフェラーリエンジンを搭載、ミナルディから生まれ変わったトロロッソは資金力が向上し昨年よりは期待できる。何より、特例で制限付きの3.0リッターV10エンジンを搭載し、新開発のV8エンジンよりも耐久面では期待できる。ミッドランドもジョーダンから衣替えし、最新スペックとなる。

今年の予想は難しいが、大本命はルノー。マシン開発も順調で、トータルパッケージでは1番だろう。そこに対抗するのはフェラーリとマクラーレンの2チーム。チーム力のフェラーリと一発の速さのマクラーレンといったところで、速さではルノー以上のモノをもつが、タイヤやエンジンなど不安材料が残る。
もちろん日本のホンダとトヨタも今年は初優勝を狙っているが、チャンピオン争いでは一歩引けをとるだろう。今年の結果如何で来年のチャンピオン争いが見えてくるのではないだろうか。

そして最も注目したい純日本チームのSUPER AGURIは、新規参入チームで他チームより多くのテストをこなす必要があるのだが、テスト時間がトップチームの10分の1以下と参戦までの準備が不足している。鈴木亜久里代表がいうように、日本GPで結果が出れば上々だろう。

開幕で本当のチームの実力がはっきりする。