現地生産により販売増を目指す

 日産は、エジプトの生産拠点である日産エジプトモーターにて生産された小型セダン「サニー」を近く現地で発売すると発表した。

 日産は、2004年6月に発表したエジプトにおける事業拡大計画に基づき、現地工場資産を購入し、改修・拡張を行った。今回新たに発売する「サニー」は昨年4月に発売したピックアップトラック「ピックアップ」に続く2車種目の現地生産モデルとなる。

 エジプトでは従来から日本製「サニー」の販売を行ってきたが、今後は現地での生産に切り替えることにより、従来の1グレードから2グレードの設定(「スーパーサルーン」「EXサルーン」)となり、より幅広く顧客のニーズに対応できるとしている。

 日産は、今年度より開始した3ヵ年経営計画「日産バリューアップ」における4つのブレークスルーの1つとして地理的拡大の実施を掲げている。同社は、エジプトを中東及び北アフリカ向け輸出モデルの生産拠点として位置付けており、周辺地域でのビジネス強化のため、同国生産モデルの本格的な輸出も検討中とのこと。