Detroit Motor Show 2006 注目モデルvs ライバル車 Resale Value 三番勝負!!
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Battle1 最上級セダン三番勝負!!
Lexus LS 460/レクサスLS 460
Resale Value Max:64%

 レクサスのフラッグシップモデルとなる《LS》は、旧モデルにあたる《セルシオ》と同様に高いリセールバリューが期待されるモデル。国内最高峰のパーソナル・セダンと言える標準ボディーと、公用車としても使えるロングボディーの2種類をラインアップし、国内のライバルはほぼ皆無である。高級感/静寂性/走り/高品質と、非の打ちどころがないところが人気の秘訣となる。

 今回、レクサス・ブランドに生まれ変わったことによる目玉は、標準ボディーよりも12cmも長くなるロングボディー“460L”の存在だろう。後席の足下スペースが拡大されているだけでなく、4人乗りとなることから、“プライベート・ジェット”さながらの作り込みがなされている。 また、新開発の4.6リッターV8エンジンは380馬力を発生し、新開発の8速ATの採用によって“国内では敵無し”の状態となる。

 高いプレミアム性に加え、全ての点において妥協のないこだわりが、新型《LS》のリセールバリューを引き上げていると言える。日本上陸は「2006年・秋」とのことだ。
LEXUS LS460
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Resale Value Rank:A
「発売予定時期」今年9月頃にデビューか!?


車格もコンセプトも似る両車はドローだが、将来性ではレクサスか!?
LEXUS LS460/レクサスLS460
LEXUS LS460
Resale Value MAX:64%
VS/Judgement
鈴木 詳一
鈴木 詳一 ガリバー自動車流通研究所・所長
Mercedes Benz S class/メルセデスベンツ Sクラス
Mercedes Benz S class 
Resale Value MAX:58%
レクサスLS460のデトロイトショー速報を見るメルセデスベンツ・Sクラスの関連記事へ
引分け 2005年にデビューした新型《Sクラス》は、ラグジュアリー・セダンの中でも高いリセールバリューが期待できる。レクサスが登場するまで、日本で“高級車”としてイメージされるのがこのメルセデス・ベンツだろう。中でもこの《Sクラス》はメルセデスのフラッグシップモデルにあたり、注目度は高い。いい意味での“不良っぽさ”があり、迫力があるところが人気だ。

 2005年に登場した新型《Sクラス》は最近流行りのシャープなデザインだが、特徴的なフロントフェンダーのラインなど“メルセデスらしい主張”も忘れていない。当然ベンツグリルも健在だ。また、エンジンもSOHCからDOHCへと進化しており、5.5リッターV8エンジンは387馬力を発生するなど、走りの面でも洗練されている。

 新車の価格帯では《レクサスLS》よりやや高くなるが、車格やコンセプトは近い存在にある。リセールバリューの比較では6%ほど低くなるが、現時点では「僅差」といってもいい戦いだ。しかし、レクサスにブランド力が備わればレクサスの圧勝となるだろう。

【判定】ドロー
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デザインに最近流行の“シャープさ”がない《シーマ》は苦戦必至…
LEXUS LS460
Resale Value MAX:64%
VS/Judgement
鈴木 詳一
鈴木 詳一 ガリバー自動車流通研究所・所長
NISSAN CIMA/日産 シーマ

NISSAN CIMA
Resale Value MAX:39%
レクサスLS460のデトロイトショー速報を見る日産 シーマの関連記事へ
 《セルシオ》に次ぐ国産のラグジュアリー・セダンと言える日産《シーマ》は日産らしい独創性が人気だが、モデル登場から5年が経過していることや、「レクサス」などライバル車種の登場で影が薄い存在となってしまった。“目立つモデル”と“目立たないモデル”では、やはり“目立つモデル”の方がリセールバリューは高くなりやすい。

 《シーマ》の場合、登場から時間が経ち過ぎてインパクトがなくなってしまった。すなわち“需要が低い状態”と言える。また登場から5年も経過すると、スタイルや技術的な面でもライバルに遅れをとる格好となる。現行《シーマ》は斬新なデザインを採用するため古さは感じないが、最近流行りのシャープさがない。そういった点がリセールバリューに反映され、《LS》と比較するとだいぶ低い数値となってしまった。

【判定】《レクサスLS》の勝利!!
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パッケージに優れる7シリーズだが、登場から5年経過は痛い…
LEXUS LS460
Resale Value MAX:64%
VS/Judgement
鈴木 詳一
鈴木 詳一 ガリバー自動車流通研究所・所長
BMW 7 Series/BMW 7 シリーズ

BMW 7 Series 
Resale Value MAX:35%
レクサスLS460のデトロイトショー速報を見るBMW 7 シリーズの関連記事へ
 BMWのフラッグシップモデルとなる《7シリーズ》だが、BMWの人気モデルは《3シリーズ》に集中している。そのため《7シリーズ》の人気は低いといわざるを得ない。

また《シーマ》と同様、2001年に登場していることもリセールバリューでは不利になっている。とはいえ、ライバルの《メルセデス・ベンツSクラス》のコラムシフトや、センターコンソールに配置されるナビなどの総合コントロールユニットのCOMMAND(コマンド)システムは共にこの《7シリーズ》の方が先に採用したものである。パッケージとしてはライバルの手本となる、優れたモデルと言える。

しかしリセールバリューは低く、最大で35%程度。登場後の経過年数が5年近く経過しているためだが、BMWというイメージも大型のセダンというよりも3シリーズのように小型のスポーツセダンのイメージが強く、ニーズは低いと言えよう。その結果、リセールバリュー対決は“レクサスの圧勝”となる。

【判定】《レクサスLS》の勝利!!
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リセールバリューはガリバーの登録商標です。(登録商標 第4888249号)