ライター紹介

221616 編集部

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フェアレディZのワンメイクレース、2年続けて今年も中止・・・。

 今年もニスモ・フェスティバルに行ってきました。3年ぶりの富士スピードウェイはやっぱり寒く、そして今年も雪が降りました。しかし会場の熱気は強く、雪も溶かすような日産ファンの熱さには毎回驚かされます。お目当てのレースカーと一緒に写真を撮ったり、レーサーを見つけてミニカーにサインをもらったり、レース関連グッズを手に入れ、大人も童心に戻って楽しんでいました。

 私のお目当てはチューニングカーバトルの観戦。今年はZ33のワンメイクでしかもレギュレーションにより改造範囲が限られているため接戦が予想され、チューニングカー大好きな私としては街のチューナーの腕を競うイベントであるため大変興味がありました。

 前日の予選では一部ウエットの状態でオーテック・ツカダ+木下みつひろ選手のコンビによる1分54秒847がトップタイム、2位のニスモは1分56秒113、3位のパワー・ハウス・アミューズは1分57秒554でオーテック・ツカダが異次元の早さでした。しかし今年も雪でレースは中止、富士では2回続けての中止で雪の降る寒い中で待っていたファンはガッカリしました。

バランスを重視したチューングで予選1位をゲットした塚田氏にインタビュー!

 オーテック・ツカダのチューナー塚田氏に会って話を聞いてきました。

「ニスモ・フェスティバルは富士スピードウェイ(旧コース)で開催された2001年、2002年(予選1位、レースは悪天候で中止)と連続優勝したので新しいコースで開催された今回も優勝が欲しかった。

 今まではターボでしたが、今度はレギュレーションによりNAだから全体のバランスに気をつけチューングしました。特にうちのオリジナル車高調の“仙脚”の開発には力を入れました。また電子スロットルを止めてワイヤー式スロットルに変更、エアフロレスによるうちの得意のVプロを使ってエンジンを緻密に制御しています。

 1分55秒までのタイムはうちの車の力かもしれませんが、予選での1分54秒台のスーパーラップは木下選手の力であり感謝しています。素直にこの結果は嬉しいし、開発して経験した事は、今後のチューニングに生かしていきます。次回も応援をお願いします」

ドライバー、木下みつひろ選手のコメントは?

 木下みつひろ選手よりメールでコメントを頂いたのでそのまま掲載します。

「エンジンは塚田オリジナル・セッティングで非常にレスポンスが良いので、シフトアップのたびに加速感が凄くあります。サスペンションはストリートベースでストリートからサーキットまで対応したモノですが、タイヤのグリップ感が非常にありますね。しかもエアロの効きも良くコーナーもバッチリです。 特にリアのサスペンションのジオメトリーを変更し塚田オリジナルのコイルから通常のダンパースプリングセッティングによってトラクションもかなりいい。路面が少しウエットだったけどドライなら信じられないタイムも出そうです」

 次回こそオーテック・ツカダ+木下みつひろ選手のコンビで凄い走りを我々の目の前で見せて欲しいと期待しています。