ブガッティ ヴェイロン

ジェット機の離陸のような強烈な加速感にビックリ!

 ブガッティ・ヴェイロンの富士のスピードウェイで開催された試乗会に立ち会う機会を得ました。シートに座っただけで、残念ながら試乗はできませんでしたが間近で超高価高級高性能スポーツカーを見ることが出来ました。

 ヴェイロンを最初に見たのは東京モーターショーですが値段を聞いて別世界の車と思い、憧れも格好良さも感じませんでした。しかし、ピットロードで見るヴェイロンは素直に格好良いと思えたのです。

 ピットアウトして加速していく姿は、ジェット機の離陸を思わせるような迫力を感じで、更にピット前を300km/hオーバーで駆け抜け、第一コーナーの手前でのブレーキと同時にテールの大きなウィングが立ち上がるエアブレーキの迫力は遠目でも充分でした。しかも、空気を切り裂く音だけが聞こえ疾走する姿は未来の車を予感させました。

上品で高級感のある内装には、乗り手の品格も必要かも。

 内装は明るく開放的で、同時にクラシックな雰囲気を持っていて素材や造り込みが自動車レベルを大きく超えて高級ジュエリーのようでした。タキシードを着ても、ジーンズのようなカジュアルな服装でも似合いそうな内装ですが、着こなす(運転)には、それなりの品格が必要です。

ブガッティ ヴェイロン

 ピットでブレーキパッドの交換を見ることが出来ました。タイヤを外して見えた足回は至って普通の作りで、ブレーキローターも巨大ですが我々が目にするものと同じでしたが、熟練したメカニックでもパッド交換には思った以上に時間がかかっていました。

世界一のクルマを所有する歓び。

ブガッティ ヴェイロン

 ポルシェカレラGTなどの高性能スポーツカーは速く走るためのレーシングカーの技術を使って車を製作しましたが、ヴェイロンは、誰が運転しても、どんな道路状況下でも安全に高性能を引き出すために4WDとトラクションコントロールが必要なのだそうです。快適性を重視し、1001ps、407km/hの不必要な高性能も、競争するためではなく、所有する喜びの為に存在するのだと思いました。

 ところで、ジーっとヴェイロンを見ていたらフロントマスクがアウディ一族のように見えてきたのは偶然でしょうか?