トヨタ最小!新型セダン『ベルタ』誕生
CMキャラクター 鈴木京香がトヨタ最小!新型セダン『ベルタ』新車発表会会場に登場した!

CMキャラクター 鈴木京香が新型セダン『ベルタ』新車発表会会場に登場した! クルマのコンセプトに合わせ、シンプルで清楚な衣装が印象的だ。

トヨタ最小!新型セダン『ベルタ』はのびやかで美しいフォルムが特長。

新型セダン『ベルタ』のエスクテリア。のびやかで美しいフォルムが特長だ。

トヨタ最小!新型セダン『ベルタ』。ただし質感の高さは上級車並み。

新型セダン『ベルタ』のインパネ周り。ツートーン配色や高い質感が上級クラスを思わせる。

トヨタ最小!新型セダン『ベルタ』。しかし後席の広さはカローラを超える!

トヨタ最小セダンだが、優れたパッケージングで後席足元の広さはカローラを超える。

トヨタ最小!新型セダン『ベルタ』。でもトランクスペースはカローラセダン以上なのだ!

ベルタのトランク容量は475リッター。コレもカローラセダンを超えるボリュームなのだ。また後席分割可倒シートによりトランクスルーも可能。

トヨタ最小!新型セダン『ベルタ』1300cc ASZ-FEエンジン

エンジンタイプは1300と1000ccの2種類だ(写真は1300cc ASZ-FE)。

トヨタ最小!新型セダン『ベルタ』のリアフォルム

S字を描くサイド断面や躍動感あるリアコンビランプなど、とてもコンパクトクラスとは思えない質感だ。

新型セダン『ベルタ』。鈴木京香サンとトヨタ渡辺社長の素敵なツーショット

日本の大女優と「世界の大企業」トヨタ社長の素敵なツーショット。

トヨタ最小!新型セダン『ベルタ』誕生

こうやって見ると、結構「濃い」顔してる、新型ベルタ。

テーマは「Compact Stylish Saloon」

 トヨタは、同社最小セダン『プラッツ』の後継車として、新型車『ベルタ』を発売した。
 コンセプトは「Compact Stylish Saloon(コンパクト・スタイリッシュ・サルーン)」。コンパクトならではの魅力を、質感高く美しいフォルムで包んだセダン車、というワケだ。

 ベースは、人気のコンパクトカー『ヴィッツ』。だが外観上で共通するところはほとんどなく、独立した車種とみて良い。エンジンは1300と1000ccの2種で、FFと4WDから選ぶことが出来る(4WDは1300ccのみ)。全長は4,300mm。同社の代表的な小型セダン車「カローラ セダン」(4,410mm)に比べ、さらにひとまわりコンパクトに仕上がっている。

セダンこそ「クルマらしい」かたち

 イマドキ流行りのコンパクト・ハッチバック車やハイトワゴン車、ミニバンといったクルマに対し、セダンの美点は独立したトランクスペースを持つところだ。客室と荷室がひとつのキャビンとなるハッチバック車やワゴン車に比べ、セダンは室内の静粛性を保つことに優れている。
 また、何より「セダン車こそがクルマらしいかたちだ」、と考えるユーザーは今でも多いもの。そんなユーザーに対して意欲的な提案となるのがこのベルタなのだ。

鈴木京香がイメージキャラクター

 さて、ベルタとはイタリア語で『美しい、美しい人』の意。
CMキャラクターには車名にふさわしく、女優 鈴木京香を起用した。まさに、京香サンのような『オトナの女性』に乗って頂きたい、ということなのだろう。

 こう言っては身も蓋もないが、従来型プラッツは2BOXベーシックコンパクト『ヴィッツ』(先代)にトランクスペースを『後付け』した感が強いデザインだった。コレに対し新型ベルタは、小型ながらも流麗で上質な『美しい』デザインとなった。これはライバル車に対抗しうる大きなアドバンテージとなるだろう。上のクラスである小型車の代表格カローラ セダンより魅力的に思えるのは筆者だけではないはず。
 上級車からのダウンサイジングがトレンドとなっている昨今の新車ユーザーの嗜好にも、このクオリティなら十分に応えることだろう。

「カローラ危うし!?」 プラッツの美点はそのままに

 もちろん、先代プラッツの美点である小回り性、低燃費といったコンパクトカー譲りの性能はしっかり引き継いでいる。

 まず小回り性については、クラストップレベルの最小回転半径を実現。また低燃費についても、1.3リッター(2WD)モデルで19.6km/l、1リッターモデルでは実に22.0km/lの低燃費を達成し平成22年度燃費基準をクリアしているほか、排出ガスのクリーン化も進められており、2WD車で「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」☆☆☆☆四つ星を取得している。
 さらに価格も、1,323,000円(1.0X)からと、セダン車としては非常に手頃な設定なのもウレシイところ。

 つまるところベルタは、コンパクトとセダンのイイトコ取りをした、非常に魅力的なクルマ、と言えそうだ。老舗カローラも危うし!となるかもしれない!

 発売は全国のトヨペット店(大阪は大阪トヨタ)、カローラ店。月販目標は3000台となっている。

代表グレード
X(1.3リッター 2WD)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4300x1690x1460mm
車両重量[kg]
1030kg
総排気量[cc]
1296cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
87ps(64kW)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
11.8kg-m(116N・m)/4000rpm
ミッション
自動無段変速機(スーパーCVT-i)
10・15モード燃焼[km/l]
19.6km/l
定員[人]
5名
税込価格[万円]
138.6万円
発売日
2005年11月28日
レポート・写真
徳田 透(CORISM編集部)
取材協力
トヨタ自動車株式会社