レクサスIS350/250
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やるじゃん、レクサスIS

レクサスIS350/250

 最初から誤解を覚悟で言わせてもらうが、私、少々レクサスIS350にやられちゃっている。まあ、そんな男の戯言だと思って読んでもらえればいいと思うのだが、なかなかこのISちゃん、カッコよい。どこが、カッコよいのかというとウェッジシェイプ化されたシルエットがイカしている。猛獣が獲物を狙っているかのごとく、低く身構えいつでも飛びかかれるような姿勢。全身からピンと張った緊張感がピリピリと伝わってくる。まさに、スポーツセダンの王道ともいえるスタイルだ。

 細かいディテールにもこだわりを感じる。シャープなエッジの効いたタテ見切りのボンネットのキャラクターライン。ヘッドライトとバンパーの彫りの深い造形。お金かかってるねぇ、と思わず唸った複雑でかつ立体的な造形をもつリヤコンビネーションランプなど、恐らく今までのトヨタ車にはない技がテンコ盛りだ。コレなら、欧州車好きのユーザーにも「やるじゃんレクサス」ってことになるはず。

やっぱりシャコタン、ツライチでしょ?!

レクサスIS350/250

 フェンダーとタイヤの隙間が少ないのも泣かせる。今までのトヨタ車は、チェーン装着やトヨタの社内規定などで、フェンダーとタイヤの隙間はガバガバ。さらに、ホイールはボディの中に追い込まれていて、まるで電車の車輪とボディの関係のようだ。安定感がなく見えるので、カッコイイデザインとはいえない。クルマのデザインは、シャコタン(車高が低いという意味ね)ツライチ(フェンダーとホイールの面が同じ。簡単にいうと、フェンダーギリギリまでタイヤ&ホイールが出ていることを指す)が基本だと思っている私は、思わずハートがキュンと高鳴ってしまった。いわゆるスポーツカーといわれるクルマを良く見て欲しいが、みんななぜかシャコタン&ツライチになっているのが分かると思う。カッコイイデザインというのは、そういうモノなのだ。

 そんな今までトヨタ・デザインの足かせとなっていた社内規定、これを完全に取っ払ってまでこだわったデザインがISだ。そのため、チェーンの装着に制限があったりするのは、ご愛嬌。

 もちろん、ホイールは大きい方がカッコいいので18インチを履くバージョンSがオススメ。そりゃ、17インチのバージョンLやノーマルグレードの方が乗り心地はよい。タイヤ交換しなくちゃいけない場合も、18インチに比べればリーズナブル。だが、ここはあえてネガな部分は脳ミソの中からデリートして18インチ装着のバージョンSを選ぶのが男というもの。オシャレなクルマに乗るということは、やせ我慢も必要。

 IS350のホイールからチラッと見えるブレーキキャリパーもなかなかマニア泣かせ。フロントキャリパーは、対向4ポットが装着されディスクの直径は334ミリと大径。ブレーキは機能性だろうと思いがちだが、スタイルにも重要な影響をもたらす。ただ大きければよいというものではないが、ハイスペックなブレーキがチラリと見えるだけでスポーティなムードは一段とヒートアップするのだ。

計算されたてはいるが、こだわりとお金のかけ方がトヨタを超えた!

レクサスIS350/250

 いわゆる、カッコイイセダンに必要な要素を集めて、ある意味計算されつくしたスタイルをもつレクサスIS。そういった手法は、いかにもトヨタ的ではあるが、その先にあるディテールへのこだわりの深さとお金のかけ方はトヨタの常識を遥かに超えている。

 ドアの微妙なプレスラインなど、写真では分かりにくいコダワリのディテールも満載だ。フツーのクルマは、実車よりカタログ写真の方がカッコよかったりするが、レクサスISに限っては実車のほうが明らかにカッコよい。まずは、実車を見てもらいたいと思う。

 長くなったので、インテリア&試乗編は次回(未定)。すみません・・・。

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