大きなゴルフが登場! フォルクスワーゲン ゴルフ・プラス
大きなゴルフが登場! フォルクスワーゲン ゴルフ・プラス

フロントマスクを含め、テールランプデザインもゴルフとは大きく異なっている。

大きなゴルフが登場! フォルクスワーゲン ゴルフ・プラス

ラゲージルームは最大1450Lにまで拡大。下手なミニバンなど敵ではない。

大きなゴルフが登場! フォルクスワーゲン ゴルフ・プラス

インパネ周りのデザインもゴルフとは異なるものが採用されている。

大きなゴルフが登場! フォルクスワーゲン ゴルフ・プラス

ゴルフとゴルフプラス。名前にこそゴルフとついているが、外観で共用しているパーツは少ない。

大きなゴルフが登場! フォルクスワーゲン ゴルフ・プラス

エンジンは1.6Lと2.0LのFSI。パワープラントはゴルフと一緒である。

ゆとりの空間と多彩な機能を備えたトールサイズのゴルフが登場!

 フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは11月5日より、ゴルフプラスの発売を開始すると発表した。このクルマは、トールサイズのボディを持ち、ゆとりある空間と優れた快適性、機能性を実現し、全く新しいモデルとなっているのが特徴である。

 ゴルフプラスはフォルクスワーゲンの人気車種であるゴルフに備わる優れた素質を受け継ぎながら、背の高いボディを生かした革新的なパッケージングを採用している。ゴルフより85mm高めたボディ全高により、それまでのコンパクトカーでは実現できなかった使い勝手の良さと機能性を具現可している。
 
 ルーフの高さは、まず室内空間のゆとりとして大きくフィードバックされている。シート高はゴルフに比べてフロントで75mm、リヤで85mm高められ快適性を向上させている。あわせて、リアシートのニースペースはゴルフより最大で120mm拡大。このおかげで、リアシートの快適性はセグメントを遙かに超えたものとなっている。

 大きく広くなった車内。しかし、ゴルフプラスにプラスされたのはこれだけではない。リアシートにはスライディング機能、シートバックの角度調節機能が備わり、荷物の容量や、リアシートの使い方にあわせて、自在にシートアレンジを行うことができるようになっているのだ。さらにラゲージルームは二層式のバリアブルカーゴフロアを採用。最大160mmスライドするリアシートと組み合わせると、荷室容量は395Lから505Lまで簡単に拡大させることができるのである。

 これだけでも驚きのパッケージング術である。しかし、プラスのプラス部分はこれで終わらないのである。リアシートは40:20:20の分割可倒式。すべてをたたむと荷室容量は1450Lにまで拡大。さらには助手席にシートバックフォールディング機能が備わり、最長2.3mの長尺物まで搭載可能なのである。

消してマイナスされていない、ゴルフ譲りのパフォーマンス

 ゴルフプラスに用意されているエンジンは高性能と低燃費をバランスさせた1.6Lと2.0LのFSIエンジン。トランスミッションにはティプトロニック付き6速ATが採用されている。すでに現行ゴルフで証明されている必要にして十分のエンジンパワーと、ものすごく賢い6速ATの組み合わせは、ゴルフプラスにおいても確実な走りを実現させてくれることであろう。また、フロントにマクファーソンストラット、リヤに4リンクを採用したサスペンションは、スプリング、ダンパー、スタビライザーなどを最適化し、より快適な乗り心地を実現させている。また、DSR(ドライバーズ・ステアリング・リコメンデーション)が追加された最新のESPによって、アクティブセーフティーも一段と向上させているのである。

ゴルフにするか?ゴルフプラスにするか?それが最大の悩みどころ

 さて、そんな使い勝手抜群のゴルフプラス。価格は1.6Lエンジンを搭載するEで245万7000円となっている。ちなみに同じエンジンを搭載するゴルフのEは240万4500円。約5万円で手に入る快適広々空間と、抜群の使い勝手。もし、自宅の駐車場が1605mmの全高を許してくれるのなら・・・・。そう悩むゴルフファンは日本中に多いことであろう。ちなみに、ゴルフプラスにはGTIが設定されていたり、R32が登場するなんてハナシはない。念のため。

代表グレード
GLi
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4205mm×1760mm×1605mm
車両重量[kg]
1480kg
総排気量[cc]
1984cc
最高出力[ps(kw)]
150ps(110kW)
最大トルク[kg-m(N・m)]
20.4kgm(200Nm)
ミッション
ティプトロニック付き6速AT
10・15モード燃焼[km/l]
12.6km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
284.55万円
発売日
2005年11月5日
レポート
神田卓哉(CORISM編集部)
写真
神田卓哉(CORISM編集部)
取材協力
フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン