オリジナリティの高い高品質な空間。
インテリア回りのデザインはサーブの文法に従ったドライバー・オリエンテッドのもので、パーソナルカーらしいスポーティな雰囲気が表現されている。同時に選び抜かれた上質な素材やトリムのフィット&フィニッシュの仕上げのていねいさが、全体に高い品質感を感じさせている。運転席回りの空間や後席の居住性などはセダンと変わらないが、ラゲッジスペースは十分な広さが確保された。
バックドアのガラスの傾斜や、後部のマスを小さく感じさせるようなデザイン処理などによって、ラゲッジスペースの広さがどれくらいになるのかと思ったが、標準状態で419L、非対称分割可倒式リヤシートを倒した状態では最大で1273Lの容量が確保されており、広さそのものも十分なもの。
さらに、後席のフロア部分には飛行機の形状をした把手が設けられ、これを持ち上げることで一段低い位置にもうひとつのフロアが出現し、起こしたフロアパネルと合わせて買い物袋を置いたり、タイダウンベルトやカーゴフックで固定することも可能。
サーブは9-5エステートでカーゴレールによる高い使い勝手を実現したが、今度の9-3エステートではまた新しい使い勝手を実現した。