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去る10月10日、東京プリンスホテルにてAJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)主催、「母と子の楽ラク運転講習会〜お父さんも、ご一緒に!!〜」が開催されました。このイベントは日頃、雑誌やTVで活躍するモータージャーナリストの方々がAJAJの認知度向上と、人とクルマが協調し合う交通社会の実現を願い、安全運転普及を前提としたイベントで、2002年より年に一度ボランティア事業として行われているモノ。
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晴れの特異日と言われた10月10日であるにもかかわらず、天候はあいにくの雨模様。しかし、会場は日常のドライビングに興味を持つ家族連れでいっぱいに。おかげで司会進行をつとめたCORISMの達人でもあるこもだセンセイは3回も正しいドライビングレッスン講習をすることに!
「みなさん、いつもはどのようにしてクルマの運転をしていますか?」
ダンディなこもだセンセイが、そうやって優しく語りかけることで始まるドライビングレッスン。読者の皆さんはすでにお気づきかと思いますが、こもだセンセイはドライビングに一家言も二家言も持つお方。「シートベルトの正しい装着の仕方」とか、「ステアリングの正しい握り方」とか、「ハンドルの正しい握り方」といった教習所で習ったけれど忘れちゃったようなことから、「正しいヘッドレストの使い方」など教習所で習わないようなことまでも、知ることができるお得な講習が行われたのでした。
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このイベントでは様々な安全運転技術を学ぶことができる以外に、日常生活では絶対に体験できないようなことを経験できるアトラクションが用意されている。その1つがこれ。クルマに乗った状態で、もし万が一、クルマがひっくり返ってしまったらどうなるのか?それを味わえてしまったりするのです。
そこで、いったい何を体験するのか?シートベルトをきちんと装着していれば大丈夫ということを、身をもって体験するのです。
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そして、普段絶対に体験できないことが味わえるアトラクションその2。それはエアバッグ体験です。今やどんなクルマにも標準装備されていると言っていいエアバッグ。しかし、それを作動させたことがある人というのはすごく少ないでしょう。「ステアリングに装着してあるエアバッグのセンサーはクルマのフロント部分にのみあり、そこで信号をキャッチしないとエアバッグは作動しないのです」とか、「だいたい、クルマが真正面から衝突するときは思いっきりブレーキを踏んでいるので、エアバッグが作動することが少ないのです。ぶつかるまでに速度が落ちてしまっているので、エアバッグが作動するのに十分な速度でなくなっているのですね」といったこもだセンセイのお話の後に、本物のエアバッグがパーンッ!と破裂。「エアバッグとは作動するときに破裂音がするのです。でも、実際の事故で作動するときは、それより大きな音がして気がつかないのです」と。思わずみんながへぇぇぇぇボタンを連射してしまうようなお話。まぁ、でも、エアバッグが作動するようなこと(事故が起きる)にはなりたくないというのが本音ですね。
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次に体験するお勉強は、皆さんも少なからずあるはず。思いっきりブレーキを踏んでABSを作動させてみましょうというものです。ABSが登場した当初は、電気系統もまだまだ未熟で、本気で思いっきりブレーキペダルを踏み抜かないと作動しなかったりしたのですけれど、さすが最近は21世紀です。ある一定レベルまでブレーキペダルを踏めばABSが作動します。それ以外にも様々なコントロールが介入し、クルマの姿勢を乱さずに停車できてしまったりするのです。技術の進歩というのはびっくりです。このような急ブレーキも日常の運転では踏みたくないのですが、クルマの制御性能というのも知っておいたほうがよいものです。
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ある意味、参加したお父さんやお母さんの注目を一番集めていたのがチャイルドシートのコーナー。チャイルドシートの装着が法律で義務づけられてかなりがたちますが、チャイルドシートにたいする認識がきちんと浸透しているかどうかは微妙なところ。お子さんの体にジャストフィットしたチャイルドシートを装着してあげないと、万が一の時にお子様を守ってあげることができなくなってしまうのですね。また、後部座席にお子さんと一緒に座った大人もシートベルトを装着しないとだめなんですよ。そうしないともしものときに命を守れないので気をつけてくださいね。
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そして、こちらはランフラットタイヤの体験試乗コーナー。最近、市場に出回ることも増えてきたランフラットタイヤ。パンクをしたときでも、そのまま走れちゃうすごいタイヤということくらいは皆さんご存じでしょう。でも、いったいそれがどれほどのものなのか?そもそも本当に走れるの?乗り心地だって悪くなるでしょう?・・・ナドナドの疑問も体験すれば一発解消。ある意味、このイベントで一番拍子抜けしてしまったコーナーといえるでしょう。なんたって、完全に空気が抜けてしまっているタイヤであるはずなのに何の問題もなくフツーに走ってしまったのですから。