ホンダスピリッツをぎっしり詰め込んだホンダ初のスポーツカー
すでにバイクの世界では頂点を極めたホンダが、自動車の世界に参入してきたのは1962年のこと。この年のモーターショーに参考出品として出展されたのがS500/S600である。発売は63年より。バイクのホンダが初めて作った自動車ということで、その中身は独特のものであった。バイクの技術をフルに使い誕生したDOHCエンジンを搭載。なんとシャフトでなく左右それぞれのチェーンで駆動する後輪駆動もきわめて独創的な機構を採用していたのだ。今から40年前のモーターショーで、その存在に驚いたように、今回のモーターショーでもホンダのすごさにびっくりしてみるのもよいだろう。
（写真：渡部祥勝）
