東京モーターショー 速報 スバル 1000

世界の自動車業界にその存在を示した1台、スバル1000

 1966年5月14日、水平対向エンジン縦置き前輪駆動方式のスバル1000が誕生。当時、前輪駆動方式は優れた操縦性と走行安定性を持ち、スペース効率に優れるということで、技術者の間では注目されていた技術であったが、ステアリングが重くなることや振動が伝わりやすいこと、また直列エンジン横置き方式では左右のバランスが悪く転倒しやすいという問題も有していた。これらの技術を解決し、登場したのがスバル1000なのである。技術的にあえて難しい分野に参入し、その問題を解決する。今もなお生き続けるスバルのDNAが、もっとも色濃く具現化されたクルマであると言ってもよい。
(写真:渡部祥勝)