有り余るパワーは直線だけのモノじゃない。何かが起きてもESPがあるから(たぶん)大丈夫
![]() |
ということで、ロードインプレッション。
テストドライブは、新しくなった富士スピードウェイで行われた。テクニカル傾向が強くなった本コースで、そのパフォーマンスが試される。
まず、コースインしたのは3.5モデル。オートスティックを使って、じわじわとコースを攻めていく。
走りはじめてすぐに感じたのはしっかり手応えのあるハンドリングとそれに追従するボディ。この手のクルマにありがちだったニュルニュルしたステアリングフィールとふらつく足の感触は微塵もない。2005年モデルで何度かレポートされているように、足回りのセッティングはまさにドイツ車的だ。不自然なロールは一切なく、ウソのようにヘアピンを駆け抜ける。
そして5.7 HEMIでは、ありあまるエンジンパワーにシャシーではなく、腕が付いていけないこともしばしば。コーナー出口での不意なアクセルワークにヒヤッとする場面もあった。
それでも、電子制御システムがしっかり働いて安定した走りを見せる。多少無茶なスピードでのコーナリングもEPSが介入し、姿勢を整えてくれるのだ。正直これには何度か救われた……。