7年ぶりの新型Sクラス メルセデス・ベンツ Sクラス
7年ぶりの新型Sクラス メルセデス・ベンツ Sクラス

高級ウッドトリムやクロームトリム、アルミニウムがふんだんに使われた新型Sクラスの車内。

7年ぶりの新型Sクラス メルセデス・ベンツ Sクラス

これが新しく搭載されるCOMANDシステム。シフトレバーの代わりにセンターコンソールに収まる。

7年ぶりの新型Sクラス メルセデス・ベンツ Sクラス

フロントシートは12Wayで前後位置、バックレスト、クッション角度、シート高、ヘッドレスト・・・などが電動で無段階調節できる。

7年ぶりの新型Sクラス メルセデス・ベンツ Sクラス

新型Sクラスではフロントはもちろんリアシートにもベルトフォースリミッターが搭載されている。

7年ぶりの新型Sクラス メルセデス・ベンツ Sクラス

トランクはクラストップレベルの容量を誇っている。これなら余裕で人数分のゴルフバックが搭載できる。

7年ぶりの新型Sクラス メルセデス・ベンツ Sクラス

新型SクラスはS350、S500の両モデルとも国土交通省による「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(星4個)認定を取得している。

新しいSクラスは全車DOHCエンジン搭載に!

新型Sクラスのエンジンはいずれも新設計、または改良を重ねたものである。S500に搭載される新開発の5.5リッターV型8気筒DOHCエンジンは387馬力(258kW)を6000回転で、最大トルク54.0kg‐m(530Nm)を2800回転〜4800回転で叩き出す。タイプのS350に搭載される3.5リッターV6DOHCエンジンの最高出力は272馬力(200kW)である。

 どちらのエンジンにも電子制御7速ATである7G-TRONICが組み合わされ、ステアリングコラムのレバーを軽く動かすことで操作が可能な革新的システムDIRECT SELECTが新たに採用されている。

無くなってしまったシフトレバー。その代わりに登場したモノは・・・

 シフトチェンジはステアリングコラムからニョキッと飛び出たDIRECT SELECTにておこなうようになった新型Sクラス。ところてん式に、当然のようにセンターコンソールからシフトレバーが無くなってしまった。

 シフトレバーの代わりにセンターコンソールに登場したモノは? それは新開発のCOMANDシステムである。このシステムはテレマティックスおよびオーディオユニットに加えて、これまで個別のスイッチでおこなってきた様々な機能を統合したモノである。センターコンソール上にダイヤル式のCOMNDコントローラーを設け、これを使ってメインメニュー、サブメニューを選択し、そこから必要な機能を操作するようになっている。

今回もセグメントリーダーとなりうるのか?

 7年間の沈黙を破り、新型に進化したSクラス。我々庶民にはなかなか想像が付かないことだが、このセグメントは世界中で大激戦が繰り広げられているのである。BMWの7シリーズ、アウディのA8、ジャガーのXJシリーズ・・・そして、新型が登場すると予告されているレクサスLS。長年の間、ここのセグメントリーダーを担っていたのがメルセデスである。伝統のライバルや新興勢力が力をつけてきた21世紀、果たして新型Sクラスはまたリーダーとなりうるのであろうか?

 ちなみにもっとも人気が集まるであろうと思われるS500の車両本体価格は1260万円。数値的に見ればとんでもなく高いが、ライバルとは互角のプライス。きっと新星レクサスに送り込まれた最大級の刺客になることは間違えないだろう。

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代表グレード
S500
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
5075mm×1870mm×1485mm
車両重量[kg]
1950kg
総排気量[cc]
5461cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
387ps(285kW)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
54.0kg-m(530N・m)/2800~4800rpm
ミッション
7速AT
10・15モード燃焼[km/l]
6.7km
定員[人]
5人
税込価格[万円]
1260万円
発売日
2005年10月4日
レポート
神田卓哉(221616.com)
写真
神田卓哉(221616.com)
取材協力
ダイムラー・クライスラー日本