トヨタは9月6日、ドライバーの状態に応じて作動するプリクタッシュセーフティシステムを世界で初めて開発したと発表した。
 この技術は、2006年春に国内で発売予定のレクサスブランドの新型車に搭載される。

 今回開発された新技術は、自動車事故要因の大半がドライバーの認知ミスであるという実態を踏まえ、進路上の車両や障害物のだけではなくドライバーの状態にも着目し、ドライバーの顔の向きを検知する新しい機能が採用された。

 具体的には、ミリ波レーダーとカメラによる進路上の検知に加え、ステアリングコラムに搭載したカメラと画像処理コンピューターを用いてドライバーの顔の向きを検知し、ドライバーが正面を向いていない状態で衝突の可能性が高いと判断した場合に、警報を発するシステム。これにより、ドライバーが正面を向いている状態よりも早いタイミングで警報することができるため、衝突被害の一層の軽減が期待できるという。