スバル R1e
スバル R1e

R1eは電気自動車。当然、ボンネットを開けても、そこにあるのはガソリンエンジンではなく、モーターである。

スバル R1e

リアのラゲッジスペースにはジャンクションボックスやバッテリマネジメントシステムが収納されている。

もうすぐ登場?スバルの電気軽自動車

 スバルは先頃、同社の軽自動車であるR1をベースとした電気自動車R1eコンセプトを、プレス向けに発表した。

 最小限のスペースで最大限のスペース効率を。そんな軽自動車の風潮に一人で立ち向かうようなコンセプトを持つR1。小さなミニマムボディに2+2の乗車定員。でも、内装のクオリティやエクステリアのデザインは普通車のコンパクトカーにも負けないほどで。すべての面において画期的とも言えるR1にスバルは電気自動車のユニットを搭載したのである。
 
 新たなるシティコミューターとなるであろうR1eコンセプト概要は以下の通りである。ボンネットの下にはモーター、減速機、DCDCコンバータ、バキュームポンプ、ウォーターポンプを収納。車体部分にジャンクションボックス、充電器、バッテリマネジメントシステム、MnLiバッテリ、コミュニケーションECUを搭載しているのである。国産車でも1位2位を争うほどにコンパクトなボディ。そこにこれだけの機構を詰め込んでしまったというのであるから、ビックリである。
 
 小さな小さな電気自動車R1e。まだまだ試作段階であるが、最高速度は120km/h、一充電走行距離は120kmまで達しているとのこと。今後もっと開発を進め、200kmの航続距離を目指すという。
 
 インフラをはじめとして電気自動車にはクリアーしなければならない問題が非常に多い。しかし、かといって開発の手をゆるめれば、何年かかってもそれらの問題は未解決のまま放置されてしまうことであろう。石油の枯渇は何十年も前から叫び続けられ、ここ数ヵ月間は原油価格の高騰が伝えられている。今ここにある危機。これを解決してくれるのは、きっとR1eコンセプトのような電気自動車なのであろう。22世紀になっても自動車を楽しめる。そんな未来を実現するためにも、スバルにはがんばって欲しいモノである。