プジョー 307Saloon
307Saloon

全長が260ミリも伸ばされ、セダンスタイルとなった307。

307Saloon

ベージュのインテリアが高級感タップリ。中国のように舗装の悪いところでこそプジョーらしいネコ足が生き、乗り心地もよさそう。

307Saloon

全長が長くなった分だけリヤシートも広い。

全長を260ミリも伸ばした中国専用車

 2004年の2月に開催されたジュネーブ・ショーで発表されたプジョ−307サルーンは、中国専用モデルとして同年春から本格的に生産がスタートした。中国自動車メーカーのビック3、東風汽車との合弁会社である神竜汽車でつくられる、この4ドア3ボックスは2ボックススタイルの全長を260mmも伸ばし4470mmとした専用開発車として誕生した。

 エンジンは1.6Lと2Lの2バリエーションで、これにMTとATを設定。国土の広い中国だけに標高4500mでも走行できるように、気圧によって燃料のパーコレーション現象を起こさないような対策もされているという。

 シトロエンを含めて、プジョ−・シトロエン・グループ全体では、中国市場の販売シェア第8位の座を確保しているとはいえ、増々競争が激化していく中ですぐ後ろにはトヨタが迫ってきており、プジョ−206の現地生産が今年から開始されることを追い風にして、なんとか巻き返しを図りたいところだ。