全幅が1775mmに達するなど、ボディサイズが大きくなったことに加え、さほど長くない4300mm弱のボディに2610mmという長いホイールベースを設定したこともあって、C4の室内には広々とした空間が確保されている。このパッケージングがまず大きな特徴だ。セダン、クーペとも後席のニースペースは180mmにもなるというから、ゆったりした感じで乗ることができる。
インテリア回りのデザインもほかのどのクルマとも似ていない特徴的なもので、シトロエンならではの雰囲気を醸しだしている。それでいてエルゴノミクスに配慮して視認性や操作性にも配慮されており、使いやすいコクピット空間が作られている。シートは特に変わった形状ではないのに、サイドサポートがしっかりしているのが特徴。
しかも、センターパッドで固定されてホイール部分だけが回転するステアリングや、ダッシュボード上のセンターに配置されたメーターパネルは、透過式のインストルメントクラスターによって外光を取り込んで見やすいメーターとしている。9種類の香りを用意したフレグランス・エアフレッシュナーのような変わった装備も用意されている。大型のガラスを採用して明るい室内を演出するパノラミックルーフの装着車も設定されている。