プジョー 107
107

グラスエリアをより大きく見せることで独特の雰囲気を持たせることに成功しているプジョー107の後姿

107

ガソリンエンジンは低燃費が自慢のトヨタ製1.0リッターが搭載される。

107

姉妹車「トヨタ アイゴ」に比べると随分とあっさりした印象のインパネ周り。

107

小さいながらも工夫が見られる荷室設計。使い勝手面では基本的に3車種とも大差ない。

従来とは異なるアプローチから生まれたプジョーの新境地

 トヨタ、シトロエンと進めていた共同生産計画車のプジョー版がこの107だ。3.43mの全長は先代の106と比べ、25cmも短く、このセグメントにおいてもっとも小さなコンパクト4ドアサルーンとなる。
 
 外観、内装ともシトロエンC1と共通で、エンブレムが違う程度(ホイールも)のため、ややプジョー・ブランドのアイデンティティが希薄ではあるが、クルマとしての完成度はトヨタがプロジェクトに加わっているせいもあって、なかなかにハイレベル。コンパクトカーの市場が成熟している欧州だけあって、こういったアプローチも実に興味深いところだ。
 
 エンジンなども同じで、1Lのガソリン仕様、1.4Lのディーゼル仕様というラインアップ。トランスミッションも、5速MTと、名称は異なるが5速2トロニックと呼ばれるATが選べる。室内スペースもボディサイズの割には十分採られており、リヤシートは50:50の分割可倒式を採用。高いユーティリティ性も備えている。