シャープなステアリングフィールはBMWならでは。

333馬力はダテではない4400ccV8エンジンを搭載。

大柄なボディーだが、軽々と加速させるパワーを持っている。

2ペダルながらマニュアル車感覚の走りが可能なSMGを搭載。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

なんと333馬力のV8エンジンを搭載する

 4.4Lという大排気量のV型8気筒エンジンは、245kw/450N・mという圧倒的なパワー&トルクを発生する。車両重量は1700kg台で、ボディや排気量の割には軽いので、V8エンジンの圧倒的な動力性能によって気持ちの良い加速フィールを味わうことができる。パワフルかつスポーティな走りのモデルだ。試乗したのはシーケンシャルタイプのSMGを装着したモデルで、2ペダルながらマニュアル車感覚の走りが可能。

 このトランスミッションの操作感やレスポンスは、数あるトランスミッションの中でも極めて優れたものといえる。慣れるまではちょっとぎくしゃくするかも知れないが、ダイレクト感のある反応の良さはSMGなではだ。強いて言えば、6速ATよりも高い価格と、6速AT並の重量が難点だが、これはだんだんに解消されていくだろう。

 足回りは前が35、後ろが45という超偏平タイヤを履く割には、乗り心地とのバランスも取れていて、硬めではあるが乗り心地も悪くはない。BMW独自の技術によるシャープなステアリングのフィールも良い。

 645CSiとしては6速ATとSMGが選択できるほか、6速ATのみの設定となるカブリオレがチョイスできる。いずれも1000万円級の価格が設定されており、簡単に買えるクルマでないのは確か。強いてお勧めを挙げるなら、SGM仕様のクーペということになる。

代表グレード
645Ciクーペ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4,830×1,855×1,375
車両重量[kg]
1,730
総排気量[cc]
4,398
最高出力[ps(kw)/rpm]
333(245)/6,100
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
45.9(450)/3,600
ミッション
SMG
10・15モード燃焼[km/l]
7.7
定員[人]
4
税込価格[万円]
1050
発売日
2004年11月
レポート
松下宏/オートアクセル
写真
オートアクセル
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