インテリア回りの雰囲気はとてもラグジュアリーなものに仕上げられている。1000万円級の高級車なのだから当然といえば当然のことだが、高級レザーや木目パネル、メタル調パネルなど、厳選された素材を使って高い品質感を表現している。インストセンターの部分は全体にドライバー側に向けて傾けられるドライバーオリエンテッドのデザインが採用されており、運転席に乗りこむと、さあ走ろうという気分にさせられる。このあたりはいかにもBMWらしい部分である。
フロントシートの居住空間は大柄なボディに見合って十分な広さが確保されており、スタイリッシュなクーペボディながら後席の空間もまずまずも十分なもの。決して広いとはいえないが、何とか大人が乗れる空間だ。
各種の快適装備はiドライブと呼ぶ独自のダイヤル式コントローラーによって操作することになる。最近ではこのタイプの操作系を採用する車種が増えているが、最初に採用したのはBMW7シリーズだった。6シリーズではそれが操作性を高めて採用されている。DVDナビなど、快適装備の充実度も高い。