レーシングドライバーの菊地靖選手が、インプレッサS203を試乗してチェックを行う。

スタイリングは控え目なエアロだが、高ポテンシャルを秘めている。

リヤのスポイラーが唯一派手さを演出している部分と言える。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

最高出力320馬力という大パワーに対応するエアロパーツ

 スバルインプレッサS203の外観をまずチェックしてみよう。派手さがあり一目でそれと分かる先代のS201やS202に比べてこのS203は通常モデルのGDBインプレッサと大きな変更点こそ無いが、空力部分を中心に見直されている。実に最高出力320馬力という大パワーのエンジンを搭載しているのだが、そのパワーにも負けないエアロダイナミクスを生み出している。

 まず、ドライカーボン製で作られたフロントアンダースカートは高速走行時のフロントの浮き上がりを空気抵抗にならずに抑え、高速コーナーなどでもしっかりとフロントを旋回させてくれる優れもの。そして驚いたのが現物を持ってみたがさすがドライカーボン! 指1本で持てるほどの重量しかなかった。それに対しリアも専用に設計されたスポイラーが装着されている。今どきの車にしては低めにセットされているがマウント位置を限界まで後ろに下げて少ない空気で大きなダウンフォースを得るというまさにレースカー並みの空力セッティングが施されている。

 18インチBBS製ホイールも通常モデルの17インチに比べ1本あたり約1.5キロの軽量を実現して運動性能の向上とより迫力のあるスタイリングを実現している。

代表グレード
S203
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4415×1740×1410
車両重量[kg]
1445
総排気量[cc]
1994
最高出力[ps(kw)/rpm]
320(235)/6400
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
43.0(422)/4400
ミッション
6MT
定員[人]
5
税込価格[万円]
460.95
発売日
2004年11月
レポート
菊地靖/オートアクセル
写真
オートアクセル
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