自慢は専用ツーリングサスペンション&専用スタビライザー
何かといろいろお騒がせな感じが強かった三菱。そんな厄落とし代わりにと、新しい年を迎えたばかりの1月4日、三菱自動車は1月7日にパジェロに特別仕様車アクティブフィールドエディションが登場させると発表した。
このモデルの最大の特徴といえば、なんといってもあの増岡浩がアドバイザーとして開発に参加したという点に尽きるであろう。世界一過酷なレースといわれるパリダカールラリーで史上初の二連覇を成し遂げた鉄人ラリードライバー。そんな氏が開発段階から企画に参加したというのだから、ナビだけつけましたとか、ホイールだけ変えましたという小手先だけの特別仕様車になっていないところが窺い知れる。
で、ノーマルのパジェロとの最大の違いになるのだが、それは足回りなのである。アウトバーンで鍛え上げられたヨーロッパ仕様のパジェロのサスペンションをもとに開発された専用ツーリングサスペンション&専用スタビライザーはパジェロのシャシー特性と重量配分に合わせてチューニングされた逸品。ロール剛性とステアリングレスポンスを向上させ、ロールを抑えつつ高い走行性能を発揮するように減衰力とスプリングレートのセッティングがなされているのだ。さらに、高速走行時の直進安定性と、フラット感のある乗り心地も高次元で両立。オフロードの巡洋艦状態であったパジェロにオンロードでの快適性も持たせるような配慮をしたということなのである。
当然、特別仕様車である。グレーアルカンターラ&本革コンビシートや、チタン調デコレーションパネル、17インチアルミホイールといったごくごく普通に見かける特別仕様車の特別装備も標準装備されている。
三菱を代表する車といえばランエボといった感も強くないが、パジェロはそれ以上の大黒柱だ。サハラ砂漠を失踪するパリダカマシンのイメージを持っている方にとっては3.0リッターで354万9000円は高くもない値段なのかもしれない。