やわらかなボディラインは、ただレトロなだけでなくモダンなテイストも感じられる。

レトロなスポーティテイストを強調する「ミニライト」グレード。英国製スポークアルミホイールなどを標準装備する。

各部のメッキパーツがより映えるダークグリーンのボディカラーをまとった「ミニライト」。往年の英国車をほうふつとさせる。

専用設計車だからこそ出来た、凝った面構成。ダイハツのこだわりがここに凝縮されている。

欧州のとある老舗ブランドの高級車をモチーフにしたというテールレンズのデザインが、リアの雰囲気をぐっと引き締める。

「ミニライト」に標準装備される英国ミニライト社製スポークタイプアルミホイール。

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徹底したクラシカルデザインの造り込み

 その昔、スバルがクラシカルなデザインを採用したヴィヴィオのビストロで大人気を博すと、ほかの軽自動車メーカー各社も同様のレトロ感覚のデザインを採用したモデルを次々に投入し、大きなブームになった。ミラも2代前のモデルでミラクラシックを投入し、平成10年からの新規格車にチェンジした後、平成11年にミラジーノの名前でレトロ感覚のモデルを作ってきた。

 スバルのビストロはとうに廃止され、ほかには三菱がeKクラシックを作っているくらいになったが、ダイハツでは今でもしっかりレトロ感覚のミラジーノを作っている。それも初期の後付けデザインによるものではなく、ボディの骨格から新しくして作られたのが特徴だ。

 小さなクルマでクラシカルなデザインを採用すると、どうしてもミニをイメージする部分があるが、今回のミラジーノではミニライト社のアンダーライセンスの下にホイールなどをデザインしてミニライトというグレードを設定した。この点も見逃せない。

代表グレード
X(2WD)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3395×1475×1515
車両重量[kg]
780
総排気量[cc]
659
最高出力[ps(kw)/rpm]
58(43)/7600
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
6.5(64)/4000
ミッション
4速AT
10・15モード燃焼[km/l]
20.5
定員[人]
4
税込価格[万円]
111.3
発売日
2004年11月29日
レポート
松下 宏
写真
菊池一仁
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