車体の軽さもあって、走りの性能はまずまずといったところ。

最高出力109馬力を発揮する1500ccエンジンを搭載。

ちょっと軽いが電動式パワーステアリングにほとんど違和感ナシ。

変速機はエクストロニックCVTを採用している。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

中低速域のトルク感と吹き上がりの良いエンジンを搭載

 走りに関しては基本的にティーダと同じと思っていい。リヤにトランクが設けられたものの、車両重量はティーダと同じかむしろラティオのほうが軽いくらいだから、セダンボディになって走りが鈍くなったなどということはない。ティーダに合わせて新開発されたHR15DE型エンジンは、中低速域のトルク感と吹き上がりの滑らかさが特徴。市街地などでの落ち着いた感じの走りから、アクセルの踏み込みに合わせて軽々と吹き上がっていくので、スムーズにスピードに乗せていくことができる。エクストロニックCVTによる変速ショックのない加速フィールも、走りの滑らかに貢献している。

 乗り心地と操縦安定性のバランスもコンパクトカーの中では秀逸のデキ。特に荒れた路面での乗り心地の良さはクラスの水準を超えている。電動式のパワーステアリングにもほとんど違和感はなく、軽めの手応えながら操舵フィールやレスポンスに不満はない。

 ティーダ・ラティオにはe-4WDの設定もあるが、基本的にはFFの2WDでいい。それも中間グレードの15Mがお勧めだ。ベースグレードの15Sはトランスミッションが4速ATになるなど仕様がダウンし、装備の充実度も下がるのでお勧めしにくい。逆に上級グレードの15Gは本革シートやステアリングホイールが採用されるものの価格設定が高くなるのでお勧めしにくい。必然的に、手頃な価格で必要な装備を備えた15Mがお勧めグレードになる。

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代表グレード
15M
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4395×1695×1535
車両重量[kg]
1120
総排気量[cc]
1.498
最高出力[ps(kw)/rpm]
109(80)/6000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
15.1(148)/4400
ミッション
CVT
10・15モード燃焼[km/l]
18.2
定員[人]
5
税込価格[万円]
160.65
発売日
2004年10月
レポート
松下宏/オートアクセル
写真
オートアクセル
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