走りのフィーリングは開放的だが、スポーティーとは言えない。

3000ccのV6エンジンを搭載している。

アルミホイールは5本の太いスポークがデザインされたタイプを装着。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

3000ccV6エンジンはほどほどの走りを見せる

 搭載されるV型6気筒24バルブSOHCの3000ccエンジンは、140kw/267N・mのパワー&トルク。数値的にも特に見るべきものではなく、24バルブとはいえ吹き上がりのスムーズさはさほどではない。大トルクによってゆったり走るタイプのクルマだが、排気量の割にはほどほどのトルク性能で、走りに関しては大きな期待を持ちにくい。クルージングを楽しむためのクルマとして割り切って考えないといけないクルマだ。
 
 スポーツモード付きのINVECS-?のATは、それなりに優れたレスポンスを示すものの、エンジンの吹き上がりが付いてこないような印象もある。もう少しきびきびした走りを期待したいところだ。

 当然ながら足回りは全体に柔らかめのチューニングが施されている。その割に荒れた路面を走ったときのゴツゴツ感が取れていないような印象もあって、これも全体的にはダルな印象。日本の道路を元気よく走らせようというような感じの足回りではない。
 
 単一グレードのクルマなので特にお勧めグレードはないが、V型6気筒の3000ccエンジンを搭載するオープンカーが315万円というのはかなり割安な印象。左ハンドル車だけの設定というのは問題だが、それを付加価値として考えるユーザーにとっては、けっこう魅力的な価格設定のクルマになりそうだ。

代表グレード
GTS
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4515×1760×1355
車両重量[kg]
1520
総排気量[cc]
2.972
最高出力[ps(kw)/rpm]
196(144)/5750
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
27.2(267)/4250
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
9.2
定員[人]
4
税込価格[万円]
315
発売日
2004年10月
レポート
松下宏/オートアクセル
写真
オートアクセル
スタイル インテリア 走り&メカニズム