★★★★対応と装備の充実も図られた
ホンダが、アコードセダンとアコードワゴンをマイナーチェンジした。改良ポイントは、セダン、ワゴンの全タイプにヒーテッドドアミラー、ステアリングスイッチ照明を新たに標準装備したこと。セダン20A、20ELのFF車と、ワゴン20A、24EのFF車は「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を新たに取得し、★★★★グリーン税制の適用対象となった。
また、セダンでは2400ccエンジンを搭載した24TLに「スポーツパッケージ」を設定した。スポーツパッケージの内容は、前後エアロフォルムバンパー、カラードサイドシルガーニッシュ、17インチアルミホイール、スポーツサスペンションで、ユーロRとは違ったテイストを持たせている。
また、24Tには運転席に8ウェイパワーシート、16インチアルミホイールを装備したほか、コンソールパネル&パワーウインドースイッチパネルの木目調パネル化を実施した。そのほか、2000cc車では、従来の20Eを20Aとし、20Eに標準装備だったディスチャージヘッドライトをオプション設定にして価格を下げた。
車体色は、ワゴンのディープグリーン・パールをユーロR以外のセダンにも設定し、プレミアムホワイト・パール、サテンシルバー・メタリック、ナイトホークブラック・パール、グラファイト・パール、インディゴブルー・パール、ミストオパールグリーン・メタリックの全7色とした。また、プレミアムホワイト・パールは消費税込み3万1500円となっている。
ステーションワゴンでは、従来のエクスクルーシブパッケージに替わり「プレミアムパッケージ」を設定。内容は、シュクラ社製運転席用ランバーサポート、運転席8ウェイパワーシート、本革巻きハンドル、コンソールパネル&パワーウインドウスイッチパネルの木目調化、雨滴検知ワイパー、16インチアルミホイールがセットとなっている。
また、2400ccエンジンを搭載した24Tスポーツパッケージに運転席8ウェイパワーシートを新たに標準装備した。このほか、2000ccエンジン搭載モデルとしてプライバシーガラス装備ナシのベーシックな20Aを新設定した。
価格は155馬力の2000ccエンジンを搭載したセダンの20Aで消費税込み203万7000円。200馬力の24TLは消費税込み257万2500円で、オプション設定されるスポーツパッケージは消費税込みで19万4250円となっている。
ワゴンは、20Aが消費税込み214万2000円。24Eは消費税込み225万7500円で、プレミアムパッケージは消費税込み15万7500円となっている。
また、ワゴンのパワーテールゲートは、24Eプレミアムパッケージ、24Tスポーツパッケージ、24Tエクスクルーシブパッケージに消費税込み7万3500円で設定されている。
このクラスのセダンとワゴンは、アテンザ、レガシィ、プリメーラなどがあるが、どれも大ヒットには至っておらず、ミニバンタイプにお株を奪われた状態が続いている。それでも、輸入車は手が出ないがスポーティーなセダンで走りを楽しみたいというユーザーも少数ながら確実にいる。そういったユーザーと、手頃な価格のクルマに乗りたいというユーザーの両方を満足させないといけないのはこのミドルクラスのセダン/ワゴンマーケットが持っている悩みだろう。
また、ホンダ車のカタログなどにも記載されているが、メーカーオプションは他の装備との兼ね合いで装着できなかったり、希望しない装備とのセットでしか装着できないこともあるので、ホンダ車を買う場合はじっくりとカタログを見てチェックすることが必要だ。