トルセン式クワトロ4WDシステムを採用しているため、常に安定した走りが可能。

ボディは大きくなっても、想像以上に軽快なフットワークをもつA6。

335馬力を発生する4.2リッターDOHC5バルブV8エンジン。うるさいと言う意味ではなく、V8らしい豪快なエキゾーストノートを響かせてくれる。

3.2リッターV6エンジンは、255馬力をアウトプット。その他、2.4リッターV6エンジンも用意され、177馬力を発揮する。

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アウディらしさなら、クワトロ!

新型A6には3グレードが設定され、それぞれに異なる3機種のエンジンが搭載されている。搭載エンジンはいずれもV型で、V型6気筒の2.4LのみがFF用となる。V型6気筒3.2LのFSI(直噴)エンジンと、V型8気筒4.2Lエンジンはアウディならではの4WDシステムであるクワトロと組み合わされている。

試乗したのは4WD車2台だが、いずれも余裕十分の走りを見せてくれた。3.2Lエンジンはこのモデルから直噴仕様になったことで、188kw/330N・mの余裕ある動力性能を発揮する。A6は4WDシステムを採用するために車両重量がやや重く、3.2FSIクワトロでも1800kg近い重量となるが、それを感じさせないような走りを見せてくれる。4輪に駆動力が伝わることで、安心感のある走りが得られるのもアウディならではだ。

A8に搭載されるのと同じV型8気筒の4.2Lエンジンを搭載したモデルではさらに大きな余裕のある走りが可能となる。246kw/420N・mの圧倒的なパワー&トルクによって、重量級のボディをぐいぐい引っ張っていく。正に圧巻といった感じの走りだ。

3グレード間の価格差はかなり大きいが、いずれにしても価格帯が高いのでイチ推しにするとしたら、FF車のA6 2.4になる。これなら560万円で買えるからだ。ただ、アウディらしさを追求するならクワトロということになり、ちょうど700万円のA6 3.2 FSIクワトロを選択することになる。

代表グレード
A6 4.2quattro
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4915×1855×1455
車両重量[kg]
1850
総排気量[cc]
4163
最高出力[ps(kw)/rpm]
335(246)/6600
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
42.8(420)/3500
ミッション
6AT
10・15モード燃焼[km/l]
7.0
定員[人]
5
税込価格[万円]
885.0
レポート
松下 宏 
写真
菊池一仁
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