新型A6には3グレードが設定され、それぞれに異なる3機種のエンジンが搭載されている。搭載エンジンはいずれもV型で、V型6気筒の2.4LのみがFF用となる。V型6気筒3.2LのFSI(直噴)エンジンと、V型8気筒4.2Lエンジンはアウディならではの4WDシステムであるクワトロと組み合わされている。
試乗したのは4WD車2台だが、いずれも余裕十分の走りを見せてくれた。3.2Lエンジンはこのモデルから直噴仕様になったことで、188kw/330N・mの余裕ある動力性能を発揮する。A6は4WDシステムを採用するために車両重量がやや重く、3.2FSIクワトロでも1800kg近い重量となるが、それを感じさせないような走りを見せてくれる。4輪に駆動力が伝わることで、安心感のある走りが得られるのもアウディならではだ。
A8に搭載されるのと同じV型8気筒の4.2Lエンジンを搭載したモデルではさらに大きな余裕のある走りが可能となる。246kw/420N・mの圧倒的なパワー&トルクによって、重量級のボディをぐいぐい引っ張っていく。正に圧巻といった感じの走りだ。
3グレード間の価格差はかなり大きいが、いずれにしても価格帯が高いのでイチ推しにするとしたら、FF車のA6 2.4になる。これなら560万円で買えるからだ。ただ、アウディらしさを追求するならクワトロということになり、ちょうど700万円のA6 3.2 FSIクワトロを選択することになる。