マツダ Mazda6 MPS
Mazda6 MPS

大開口のロアグリルが、ただのセダンではないことを主張。

Mazda6 MPS

ディフューザータイプのエアロバンパーが、オリジナリティあるリヤビューを演出。

Mazda6 MPS

リヤタイヤは215/45ー18を履く。強烈なウェッジシェイプボディが美しい。

Mazda6 MPS

280km/hフルスケールメーターを装備。フロントシートは、セミバケットタイプとなる。

Mazda6 MPS

ターボエンジンとしては、高圧縮比の9.5を実現。低燃費化にも貢献。

扱いやすいハイパフォーマンスセダン!


 9月25日から開催のパリモーターショーで、マツダが「Mazda6 MPS」を発表。このMPSは来春以降、日本では「マツダスピード・アテンザ」として発売されるという。

 このMPSのポイントとなるのは、260馬力を発生する2.3リッター直噴ターボエンジンと、アクティブトルクコントロールカップリング4WDシステムだ。このターボエンジンのトピックスは、なんと5500回転という低い回転域で最高出力を発揮しているところだろう。直噴エンジンとターボという組み合わせと、混合気の充填効率を向上させることなどにより、低中速域での扱いやすさを実現。ターボ車にありがちなレスポンスの悪さなどを解消しているのだ。当然、触媒の早期活性化などにより、厳しいエミッション規制にも対応している。

 そして、このエンジンのパワーを受け止めるために、アクティブトルクコントロールカップリング4WDシステムを採用。0:100から、50:50までの間で、前後輪のトルク配分を行なって、力強いトラクションと高いスタビリティを実現しているという。

 ミッションは、新開発の6MTを用意。低回転から豊かなトルクを発揮するエンジンの特性を生かし、ギア比はワイドな設定とし、6速は主に高速走行時の静粛性や燃費向上を目的としている。その結果、0−100?/h加速は6.6秒という加速性能を手に入れた。

 いくらパワーアップし4WD化しても、肝心なボディが今までのアテンザのままでは、スポーツドライビングは楽しめない。そのため、ボディも大幅に強化された。いたるところに補強や剛性アップが図られ、なんとねじれ剛性でアテンザに比べ約50%もアップした。その他、サスペンションやブレーキもハイパワー化に対応。徹底的に走りのクオリティをアップしている。もはや、まったく別のクルマと思ったほうがよいほど、細部に渡り手が加えられている。

 日本市場において、280馬力&4WDのハイパワーセダンはスバルの独壇場。その中で、日本名「マツダスピード・アテンザ」が、どんなテイストやパフォーマンスの違いをみせてくれるのだろうか。来春の登場が楽しみだ。

ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4740×1445×2675
最高出力[ps(kw)/rpm]
260(191)/5500
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
38.7(380)/3000
ミッション
6MT
定員[人]
レポート
大岡智彦(編集部)