クライスラー クロスファイア ロードスター
クロスファイア ロードスター

デザインは革新的だが、ボディーラインはロングノーズ&ショートデッキという「伝統のアメリカンスタイル」を継承。

クロスファイア ロードスター

ボディーカラーは、ブラックとクラシック・イエローの2種類。開放感タップリのイエローも注目度大。

クロスファイア ロードスター

約22秒で収納可能なソフトトップ。時速約100kmになると、自動的に立ち上がる車速感応式リヤスポイラーも装備されている。

クロスファイア ロードスター

「シブイ」とか「迫力」などのキーワード重視なら、ブラックのボディーカラーがベスト。大人のムードが漂っている。

アダルトなブラックか、インパクトのイエローか?

 なんたって車名が「クロスファイア」だ。もう火、噴いちゃうモンねぇー的な、強烈なネーミング。さらにその大胆なスタイリングは、誰もが一度見たら忘れない強烈なオリジナリティーを放つ。そんな超個性派スポーツカー「クロスファイア」が、またまた火を噴いた。そう、待望の「ロードスター」の登場だ。

 クロスファイアは昨年12月にデビューした、ダイムラーとクライスラーの合併後初の共有モデル。ご存知のようにデビュー当初はクーペモデルだけだったが並行してオープンモデルも開発され、晴れてオープンモデルが日の目を見ることになった。とは言っても「プレミアム・オープンカー」に位置する車のプライドとして、剛性や静粛性には極限の努力が施されている。

 例えば横転時の安全性を高めるための「スポーツバー」。単なるロールバーと違い、インテリアに違和感なくフィットするよう内装のアクセントカラーとして使われている「サテンシルバー」に彩られている。同様にファブリック製のソフトトップとリヤガラスウインドーは高速域での気密性と静粛性に優れているだけでなく、そのシルエットにもこだわった作りになっている。もちろんソフトトップは電動開閉で、ボディーパネル内に約22秒で収納可能。開閉操作もいたって簡単、ロックを解除してセンターコンソールのスイッチを操作するだけだ。

 そんな安全装備やボディの補強などにより、ロードスターはクーペに比べ40?重い1440?となった。全高もソフトトップの採用により、わずかだが10mm高くなって1,315mmとなっている。

 エンジンはV型6気筒 SOHC18バルブの3.2リッターエンジン。218馬力のパワーと31.6?のトルクをアウトプットし、5速ATを経由し後輪にパワーを伝える。ボディーカラーは、ブラックとクラシック・イエローの2色からチョイスすることができる。クロスファイアのキャラクターからするとブラックのほうが迫力満点でピッタリだが、オープンボディーの開放感をアピールするクラシック・イエローも捨てがたい…。この対称的な2色から「どっちを選ぶ?」的な究極のボディーセレクトをさせるのも、いかにもイエス or ノーのハッキリしたアメリカらしいやり方かもしれない。

 このクロスファイア ロードスターの価格は540.75万円(税込み)。同クラスのメルセデス ベンツSLK(598.5万円/税込み)と比べてスタイリングも性能も劣らないのに約50万円もリーズナブルでしょ? さらにロードスター専用色として「クラシックイエローのボディーカラー+ダークスレートグレー/バニラの内装色」という組み合わせが、オープンカーマインドをくすぐるカラーリング。「オープンカーは目立ってナンボでしょ?」という人ならば、超個性派クロスファイア ロードスターのイエローを迷わずセレクト!! が大正解だろう。

ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4,060×1,765×1,315
車両重量[kg]
1,440
総排気量[cc]
3,199
最高出力[ps(kw)/rpm]
218(160)/5,700
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
31.6(310)/3,000〜4,600
ミッション
5AT
10・15モード燃焼[km/l]
8.6
定員[人]
2
税込価格[万円]
540.75
発売日
2004年9月4日
レポート
大岡智彦(編集部)
写真
ダイムラー・クライスラー日本