こんな時代だから「癒し系」の軽自動車?!
「ダイハツらしくない?」。新型車ムーヴ「ラテ」のファーストインプレッションだ。
軽自動車のスペシャリスト・ダイハツのクルマ作りは、とにかくマジメで高品質感に満ち溢れている。そのため、デザインとソフト面は、どちらかというとその次、という印象が強い。冒頭の「ダイハツらしくない?」と感じたのは、そんな理由からだ。
充実したデザインやソフトが全面に出てきたラテ。バックボーンは、今までのダイハツらしいマジメで高品質感がしっかりとサポートしている。プラットフォームとエンジンは、基本的にムーヴのものを使用。ボディやインテリアなどは、ラテ専用に開発されている。ラテのコンセプトは「おおらか新スペース」。乗って豊かな気持ちになることを重視した。とくに、乗員をリラックスさせるために静粛性にこだわっている。吸音・遮音を徹底したことで、クラストップレベルの静粛性を確保したのだ。乗り心地についても、乗員をリラックスさせるというテーマのもとに、リヤサスのサイズをムーヴの20ミリから25ミリにアップ。ムーヴより、柔らかくてしなやかな乗り心地を実現したという。
エンジンは3気筒12バルブエンジン(58馬力)と3気筒12バルブターボ(64馬力)の2タイプをラインアップ。3気筒12バルブエンジンを積むグレードのL、X(2WD)は平成17年排出ガス基準75%低減レベルを達成。世界唯一という貴金属に自己再生機能を持たせた「インテリジェント触媒」や世界初のイオンを検知して燃焼を制御する「触媒早期活性化システム」などの最新技術が採用されている。
さて、ひと目で「ラテ」だ! と思わせる個性的なデザインは、柔らかな曲線で徹底的にまとめられている。とくに、キュート度を急上昇させているのが大型の「まる」目ヘッドライトと、リヤのコンビネーションランプ。なんだか、肩の力が抜けるような脱力感がほのぼのとした印象を与えてくれる。そういう意味では、ラテのCMキャラクターになっているパフィーの大貫亜美さんとピッタリ? なのかもしれない。長く付き合うたびに愛着が湧いてくる、そんなデザインだ。
インテリアもスタイル同様「まる」が、徹底して使われている。楕円デザインのステアリングにインパネクラスター、ドアトリムにドアインナーハンドル、ルームミラーなどなど、コレでもかっ! ってほどに「まる」を使ってほのぼの感を演出。ニッコリと笑っているように見えるシートバッグのデザインには、もう参りましたっ! その他、雑菌の繁殖を防止するプラズマクラスターや大型のバニティミラー、多彩な収納スペースなどの女性がウレシイ装備も満載だ。
ムーヴという名はついているものの、まったく別の新型車といえる「ラテ」。価格は最廉価版のL(2WD)4ATが100.8万円。メイングレードとなりそうなX(2WD)4ATが112.35万円となる。
ハヤリのリラックス&脱力系、軽自動車「ラテ」で癒しのドライブはいかが?