今回のマイナーチェンジではC230コンプレッサーという新モデルが設定された。Cクラスにはこれまでも、4気筒1800DOHC+スーパーチャージャー仕様のエンジンが搭載されており、チューニングの違いによる動力性能の違いによってC180コンプレッサーとC200コンプレッサーが設定されていたが、今回のC230コンプレッサーは一段とパワー&トルクの性能を向上させたもの。
排気量は1800ccながら、141kw/260N・mの余裕十分な努力性能を発揮する。自然吸気なら2500ccかそれ以上の排気量に相当するくらいの性能だ。
実際に走らせても、この動力性能は極めて魅力的なものだ。車両重量はちょうど1500kg程度だから、ボディに対して余裕のある動力性能で、アクセルを踏み込むとキックダウンした5速ATが力強い加速フィールを味わわせてくれる。ティップシフトの操作フィールも上々で、マニュアル車感覚の走りも可能だ。
マイナーチェンジで変更を受けた足回りは一段と優れた乗り心地を示すとともに、相変わらずの高い操縦安定性を発揮する。ギア比がややクイックに変更されたステアリングは、ダイレクトでシャープな切れ味を感じさせるようになった。動力性能の高さと合わせてちょっとしたスポーツモデル並の実力だ。
C230コンプレッサー・アバンギャルドの価格は499万8000円とほぼ500万円水準。決して安くはないが、クルマとしての魅力は十分に高いといえるモデルだ。