エディックスの基本プラットホームはシビック系のもので、搭載エンジンは1.7LのVTECと2LのDOHC i-VTECの2機種。2Lエンジンには5速ATが組みあわされていて、余裕の走りを実現する。2列シートとはいえワイドボディのミニバンとあって、エディックスの車両重量はちょっと重い。同クラスの4ドアセダンに比べると100kg以上重い印象だ。にも関わらず2Lエンジンを搭載したモデルは余裕の走りを見せる。それも中低速域でのトルク感に優れた走りを見せるので、スムーズかつ快適な走りが可能である。組みあわされる5速AT,は、変速ショックが小さく、中速域で余分な変速をしないから、静かで滑らかな走りが得られる。
ステアリングの手応えやサスペンションの設定などは、かなり柔らかめの印象。ミニバンらしく乗員に配慮した設定である。やや高めのアイポイントも影響して、コーナーでははっきりしたロール感を感じるが、同時にワイドトレッドの効果によって安定感の高い走りを実現する。従来のホンダ車にはない新しい感覚の走りともいえる。
2L車の価格がちょうど200万円前後で、まずまずリーズナブルな印象だが、実際に乗るにはカーナビなどのオプションが必要。本当に割安かどうかはやや微妙なところといえる。
新価格のクルマだけにヒット予想は難しいが、当たれば大化けする可能性があるものの、外れたら大コケの可能性もある。