搭載エンジンは、クルマの用途によって1700ccと2000ccから選べるようになっている。

荷室は中央のシートをスライドさせても十分な空間を確保しているのが分かる。

後席を前に倒せば、広大なラゲージスペースが得られるので、3人乗ってのアウトドアレジャーなどに最適だ。

ワイドボディーによる安定した走りはエディックスならではのフィーリングと言える。

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1700ccと2000ccのエンジンを用意する

エディックスの基本プラットホームはシビック系のもので、搭載エンジンは1.7LのVTECと2LのDOHC i-VTECの2機種。2Lエンジンには5速ATが組みあわされていて、余裕の走りを実現する。2列シートとはいえワイドボディのミニバンとあって、エディックスの車両重量はちょっと重い。同クラスの4ドアセダンに比べると100kg以上重い印象だ。にも関わらず2Lエンジンを搭載したモデルは余裕の走りを見せる。それも中低速域でのトルク感に優れた走りを見せるので、スムーズかつ快適な走りが可能である。組みあわされる5速AT,は、変速ショックが小さく、中速域で余分な変速をしないから、静かで滑らかな走りが得られる。
ステアリングの手応えやサスペンションの設定などは、かなり柔らかめの印象。ミニバンらしく乗員に配慮した設定である。やや高めのアイポイントも影響して、コーナーでははっきりしたロール感を感じるが、同時にワイドトレッドの効果によって安定感の高い走りを実現する。従来のホンダ車にはない新しい感覚の走りともいえる。
2L車の価格がちょうど200万円前後で、まずまずリーズナブルな印象だが、実際に乗るにはカーナビなどのオプションが必要。本当に割安かどうかはやや微妙なところといえる。
新価格のクルマだけにヒット予想は難しいが、当たれば大化けする可能性があるものの、外れたら大コケの可能性もある。

代表グレード
1.7X
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4285×1795×1610
車両重量[kg]
1360
総排気量[cc]
1668
最高出力[ps(kw)/rpm]
130(98)/6300
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
15.8(155)/4800
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
13.8
定員[人]
6
税込価格[万円]
178.5
発売日
2004年7月
レポート
自動車評論家:松下宏/オートアクセル
写真
T.P.U./オートアクセル
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