トヨタ ポルテ
ポルテ

ボディサイドまで、グルリとまわり込んだ個性的なコンビネーションランプ。押し出し感を出すために立体的な処理が施されている。

ポルテ

センターメーターは、LED光源。ハッキリクッキリした視認性は、LEDならではのもの。インパネまわりは、収納スペースも豊富。

ポルテ

それほど大型ではないが、ソフトな感触が気持ちいい。シートはオレンジを使用したツートンタイプがオススメ。明るい雰囲気が心地よい。

ポルテ

リヤシートは、6:4の分割可倒式。チップアップ機能とリクライニングも付き。

ポルテ

助手席シートはシートバッグを倒すと、ご覧の通りテーブルに変身。ちょっとしたピクニックや休憩にピッタリ。

ポルテ

1.3リッター2タイプとも平成17年度基準排出ガス50%低減レベルを達成した直4エンジン。

ポルテ

大きなスライドドアを十分に活用したウェルキャブ車も、同時にラインアップ。専用車いす仕様は、専用車いすに乗ったまま助手席に乗車可能。乗換えが必要ないため便利。

助手席大型スライドドア。新たなる価値観への回答

 ポルテの一番のウリ、それは「何でもドア」と呼ばれる大型の助手席スライドドア。「何でもドア」と聞くと、ドラえもんの「どこでもドア」とイメージが重なる。何かが出てくる。どこかへ連れて行ってくれる。「ドア」という切り口ひとつで、そんな期待感でイッパイにさせてくれるあたりがウマイ! その「なんでもドア」のイメージは、家の玄関だという。人は当然、荷物まで「なんでも」ひとつのドアから出入りができるというのがコンセプトだ。それだけに、スライドドアはとにかくデカイ! ポルテの開口幅1,020?、開口高1,265?ととにかく広い。傘をさしたまま出入りができるほどだ。
 スタイリングも、コンセプト通りなかなか個性的だ。bBと同じくボンネットの位置は高く、フェイスがもたらすインパクトが大きい。全体的にフラッシュサーフェイス化することよりも、シッカリとした造型にこだわった。とくに、ライトやリヤのコンビネーションランプは立体感を強調。押し出し感のある独特のルックスに仕上げられている。また、低床のフロア設計の恩恵で、全高1,720?とイプサムより背高ノッポであるのにもかかわらず、カタマリ感のあるスタイリングになっているのは好感度が高い。
 大きなスライドドアで、2BOXの新たな価値を提案するポルテ。3列シートばかりが注目される今だからこそ、こういったゆとりある空間の使い方もアリだ。

リラックス&スマート! ゆとりある空間を楽しもう!!

 ポルテの室内は広い! 全長は3,990mmとコンパクトなのに、前席と後席の座席間距離は1,050mm! セルシオが1,035mmということなので、セルシオより数字的には余裕があるということなのだ。とくに、後席は実際に座ってみるとまるで家のリビングにあるソファーのような印象。アルファードと同等という1,390?という高い室内高の影響もあり、とてもリラックスできる空間を創造している。
 インパネも個性的だ。ハッキリと凹凸を付けた長円形のクラスターを採用。一見、コッテリした印象なのだか、フラットなエアコンまわりのデザインを加えることで、意外とスマートに見せている。
 シートは明るいオレンジとアイボリーのツートンと、シックなライトブランのモノトーンの2種類を設定。明るめの色を使うことで、広々感をさらに演出している。
 当然、シートアレンジも豊富でシートバッグを倒して助手席をテーブルにするテーブルモードや、助手席を後方へロングスライドさせ後席との会話をスムースにするトライアングルモードなどなど多彩なのもポルテの魅力。ただ、居住性重視のためリヤのラゲッジルームに関しては、少々コンパクト。やや大きな荷物はリヤシートを使うのがベストだろう。

低床フロアが作り出す自由な空間

 大きな空間を作り出す基本となっているのが、地上高300?という低床フロア。このフロア無しに、ポルテの自由度の高い空間は生まれなかったほど。このプラットフォームは、フロントとリヤの部分はヴィッツ系のモノを使用。フロアを専用新設計したという。
 エンジンは1.3/1.5リッターの2種類が用意されている。組み合わされるミッションは、4ATのみの設定。グレードも1.3リッターが2種類、1.5リッターが1種類、合計3グレードとシンプルな構成だ。
 気になる安全性も、カーtoカーの衝突実験を実施。進化型GOAボディを採用。大型のスライドドアの安全性も衝突対応フックを採用するなどし、側面衝突に口開きしない構造にするなどの配慮が施されている。

代表グレード
150r
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3990×1690×1720
車両重量[kg]
1110
総排気量[cc]
1496
最高出力[ps(kw)/rpm]
109(80)/6000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
14.4(141)/4200
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
16.4
定員[人]
5
税込価格[万円]
157.5
発売日
7月26日
レポート
編集部 大岡智彦
写真
編集部 佐藤 誠
取材協力
トヨタ自動車