サイドミラーの役割
サイドミラーは、主に車両の斜め後ろにいるクルマや歩行者、障害物を確認するための鏡です。特に以下の場面では、サイドミラーでの安全確認が欠かせません。
- バックでの駐車・発進
- 右折・左折
- 車線変更
これらのタイミングでは、自転車や歩行者の巻き込みがないか、隣の車線や周囲にいるクルマとの距離は充分にあるかをサイドミラーと目視の両方でチェックしましょう。
サイドミラーの正しい位置
サイドミラーの正しい位置は「景色と地面(道路)が上下に半分ずつ、車体が内側の縦1/4に映っている状態」と覚えましょう。
車体を基準にした場合
サイドミラーの位置の覚え方として、上記の他に車体の見え方を目安にする方法もあります。
上下の目安は「上半分にクルマのウィンドウ、下半分にドア部分が映っている状態」、左右の目安は先述の判断基準と同様、「車体がミラーの内側1/4に映っている状態」です。
サイドミラーを正しい位置にセットし、上手く活用するだけで事故のリスクは大きく減少します。運転に苦手意識のある方は、以下の記事も参考にしてください。
サイドミラーの合わせ方
サイドミラーを調整するためのスイッチは、運転席側のドアの内側や、ハンドルの右側にあるのが一般的です。スイッチの種類はいくつかあるものの、基本的な操作方法は変わりません。
図のように①「L/R」の部分で調整するミラーを選択し(左ならスイッチを左側に寄せる)、②上下左右のボタンで調整していきます。
車種によっては「L/R」を選択する部分と上下左右の調整部分がひとまとめになったスイッチを搭載していることも。この場合、①スイッチのつまみを左右にまわしてミラーを選択し、②丸いスイッチを傾けて上下左右の位置を調整してください。
ミラーの前にシートポジションの調整を!
ミラーの位置合わせで重要なのは、運転する時と同じ位置に座って調整すること。ミラーの調整をする前に、シートポジションを調整しましょう。主なポイントは以下の3点です。
- 腰とお尻に隙間を作らず深く座る
- 肘をわずかに曲げてハンドルを握れる状態にする
- 前後はペダルを踏み込むと膝がわずかに曲がる位置にする
シートポジションについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
ミラーにも死角はある
ルームミラーやサイドミラーを活用すれば、後方や斜め後ろを確認しやすいです。しかし、ミラーにも死角は存在します。
サイドミラーの場合、左右の広い角度、また運転席や助手席のウィンドウから下、ピラー部分などが死角になりやすいです。そのため以下の点は目視で確認しましょう。
- 発進・駐車時…子どもや動物がクルマの近辺にいないか
- 右折・左折時…クルマの横に歩行者や自転車がいないか
- 車線変更時…右あるいは左に他のクルマが走っていないか
駐車場などでは、サイドミラーの死角部分に小さな子どもがいることも。また右折・左折や車線変更でサイドミラーだけ確認して移動した結果、すぐ隣を走っていたクルマや自転車にぶつかってしまったというケースもあります。
心配な場合は補助グッズの活用も
運転は、前方を気にしながら後方や横方向もチェックする必要があり、とても気を遣うものです。現在は車両後方を映してくれる後付けのバックカメラや、サイドミラーの死角をカバーする補助ミラーなども販売されています。運転が心配な方は、こうしたグッズを上手く活用しましょう。
ミラーに関するQ&A
Q. サイドミラーが動かない時はどうすればいい?
サイドミラーが動かない場合、まずはエンジンをかけ直してみて接続不良でないかをチェックしましょう。エンジンのかけ直しで状況が改善しない場合、応急処置として手動でサイドミラーを調整することができます。手で正しい位置に調整した上で、ディーラーや整備工場へ相談に行きましょう。
Q. 駐車場ではサイドミラーをしまう方がいい?
駐車場では、サイドミラーをしまうことをお勧めします。他のクルマや柱にぶつけるリスク、また悪戯による破損のリスクも低減できます。最近のクルマはロックとともにサイドミラーを閉めてくれることも多いので、まずは愛車を確認してみましょう。
Q. ルームミラーの位置の目安は?
ルームミラーは、クルマの後ろを全体的に見回せる位置にしてください。このときの調整は、ルームミラーに近い方の手(右ハンドルなら左手)で行うようにしてください。反対側の手で調整すると、頭の位置や角度が運転時の条件と異なってしまいます。
「クルマの運転」の関連記事
noricoでは、運転のコツや標識の解説など「運転の機会が少ない」「運転が怖い」という方に役立つ情報を多く掲載しています。運転の参考に、以下の記事もお読みください。
- Supervised by norico編集長 村田創
-
中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!