車内でハンズフリー通話をする2つの方法
車内でハンズフリー通話をする方法としては、主に以下の選択肢があります。
- 選択肢① スマホとカーナビなどの機器をBluetooth接続して通話
- 選択肢② スマホのスピーカー機能を使って通話
Bluetooth接続できる機器にはナビの他にもワイヤレスイヤホンや外付けスピーカーがあります。今回は初心者でも簡単にできるナビでのやり方を説明します。
Bluetooth接続での通話(ナビの場合)
事前に用意するもの
- Bluetooth機能のあるスマホ
- Bluetooth機能のあるナビ
必要なものはスマホとナビだけですが、双方にBluetooth機能が搭載されていることが大前提です。
《初期設定》スマホとナビをペアリングする
Bluetoothで機器同士の紐づけをすることをペアリングといいます。手順は以下の通りです。説明を読みながら、実際に設定してみてください。
1.スマホのBluetooth機能をオンにする
スマホの「設定」画面よりBluetoothをオンにします。普段からBluetoothをオンにしている場合は、この工程は必要ありません。
2.ナビまたはスマホでBluetoothを認識する
続いて、ナビ画面で「機器の登録」を選択します。設定画面へのたどり着き方はナビによって違いますが、多くの場合は「設定」や「電話」といった項目から進めます。
ナビ側で「機器の登録」設定を押すと、ナビ画面またはスマホのBluetooth設定画面にBluetoothで接続できる周辺機器が表示されます。
- ナビ画面に周辺機器が表示された場合→通話に使いたいスマホを選択
- スマホ画面に周辺機器が表示された場合→ハンズフリー通話に使うナビを選択
3.スマホとナビのペアリングを行う
最後に、ナビ画面またはスマホ画面に従ってペアリングをします。多くの場合、ペアリング前には以下のような確認作業が求められます。
- スマホとナビの画面に認証コードが表示される
- ナビ画面に表示されたパスキーをスマホに入力する
《設定完了後》ハンズフリー通話をする
一度ペアリングをすれば、2回目以降はナビとスマホが自動的に接続をしてくれることが多いです。ナビに複数のスマホを登録している場合は、ナビ画面で使うスマホを選びましょう。
電話をかける
電話をかける時はナビの「電話」等の項目から発信方法を選びます。発信方法の種類はナビによって違いますが、主に以下のような選択肢があります。
- 電話番号の直接入力によるダイヤル発信
- 通話履歴からの発信
- ナビの登録連絡先からの発信
- スマホの連絡先データからの発信(データ転送機能がある場合)
電話をとる
スマホに着信があると、着信音とともにナビ画面に発信者の情報が表示されます。ナビ画面に表示された電話マークや「電話に出る」の文字をタッチすれば通話が開始されます。
クルマによってはハンドルにも電話への応答ボタンがあります。
ナビ以外でBluetooth接続する時の注意点
ワイヤレスイヤホンや外付けスピーカーでも、ナビと同じ手順でBluetooth接続ができます。
ただし、イヤホンやスピーカーにはナビのような画面がないため、ダイヤル発信や着信者の情報確認をスマホの画面で行う必要があります。そのため、車用のスマホホルダーも併せて購入すると良いでしょう。
Bluetooth接続で音楽も楽しめる
Bluetooth機能搭載のナビであれば、スマホに入っている音楽再生が可能なものが多いです。ナビのAVメニューからBluetoothでの再生を選択することで楽しめます。
接続トラブルの原因と対処法
考えられる原因
ナビでBluetooth接続が上手くいかない場合は、以下のような原因が考えられます。
- スマホがナビの未対応機種である
- ナビの機器登録の可能台数が上限に達している
- スマホの不調やバージョンアップによる接続不良
- Wi-Fiへの集中アクセスによる接続不良
- ハンズフリー通話と音楽再生の併用による負荷増大
試してみるべき対処法
- スマホがナビの未対応機種でないか、メーカー等に確認する
- ナビの機器登録の可能台数を確認する
- ハンズフリー通話と音楽再生の同時使用をやめる
- スマホのWi-Fi設定をオフにする
- スマホの電源を一度切り、再起動する
- (ペアリング済みの場合)クルマのエンジンを切り、ナビを再起動させる
- (ペアリング済みの場合)一度ナビとスマホそれぞれの機器登録を解除し、再度ペアリングを行う
上記の対処法を試しても上手くいかない場合は、選択肢②のスマホのスピーカー機能の利用を考えましょう。
スマホのスピーカー機能を使った通話
ハンズフリー通話のもう一つの方法として、スマホ本体のスピーカー機能が使えます。
スマホで電話をかけた時や電話に出た時には、画面に「スピーカー」の文字が表示されます。このスピーカーボタンをタッチすればハンズフリー通話ができます。
ただし、スマホを手に持っての運転は道路交通法違反です。実際にハンズフリー操作をする場合は、車用のスマホホルダーを設置するようにしましょう。以下の記事で取り付け位置やオススメ商品について紹介しているので、参考にしてください。
よくある質問Q&A
Bluetooth接続にお金はかかるの?
Bluetooth接続そのものにお金はかかりません。ただし、スマホの通話料や通信料は通常通りかかります。電話をかけた場合には通話料が、またSpotifyといった定額通信サービスの音楽などを再生した場合には通信料がスマホ料金として発生します。
全てのスマホ、ナビでBluetooth接続は可能なの?
Bluetooth接続はスマホ、ナビともにBluetooth機能を搭載していることが大前提です。どちらか一方でもBluetooth機能がなければ接続はできません。
また、Bluetooth機能を搭載しているナビでも全てのスマホに対応している訳ではありません。気になる場合はクルマやナビを購入する前に店頭スタッフなどに確認しましょう。
ハンズフリー通話にデメリットはないの?
主なデメリットは以下の2点です。
- 注意力の低下により運転の安全性が下がる
- スマホのバッテリーを消耗しやすい
ハンズフリー通話は道路状況、スマホの充電ともに余裕のある時に行いましょう。
スマホのスピーカー機能とBluetooth接続との違いは?
Bluetooth接続によるハンズフリー操作も、スマホのハンズフリー操作もできることは同じです。ともにハンズフリー通話や音楽再生を楽しめます。
ただし、Bluetooth接続の場合は音が聞きやすくなります。例えばナビを利用すれば、話し相手の声や音楽はクルマのスピーカーから聞こえます。スマホのスピーカーよりも聞こえやすい点は、Bluetooth接続の大きなメリットです。
ハンズフリー通話は違反じゃないの?
いわゆる「ながら運転」について、道路交通法では主に以下の2点が禁止されています。
- 走行中にスマホなどを手に持ち通話すること
- 走行中にナビやゲーム等の映像、画像を見つめること
従って、ハンズフリー通話の場合は違反になりません。しかし、条例などで走行中のイヤホン等の使用を禁止している自治体もあります。またハンズフリー通話であっても注意力は下がります。運転は十分に気をつけましょう。
norico編集部オススメ記事
noricoでは、「ながらスマホ」に関する解説やカーナビ選びのポイントを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!