手洗い洗車のやり方-必要な道具、コツ、セルフ洗車機との違いを解説

手洗い洗車のやり方-必要な道具、コツ、セルフ洗車機との違いを解説

手洗い洗車は初心者でもできる!

何となくハードルが高い印象の手洗い洗車。

しかし「絶対に必要な道具」の多くは既に自宅にあるもので、買い足す必要があるのはカーシャンプーやクロスだけという場合も多いです。また作業自体は簡単なので、洗車の手順やコツさえ押さえれば、初心者でも大丈夫です。

ただし駐車場より一回り広いスペースが必要なので、まずは2時間ほど洗車に使えるスペースを確保できるかどうかを確認しましょう。

手洗い洗車のメリット

自分で行う手洗い洗車は、以下のようなメリットがあります。

  • お金がかからない
  • 洗車キズがつきにくい
  • 洗い残しをしにくい

最初こそ洗車の道具を買う必要がありますが、その後も定期的に洗車をすれば、ガソリンスタンドのセルフ洗車機より安いです。

また洗車機は強い力で一気に汚れを落とすため、付着物の砂埃や鉄粉で洗車キズがつくこともあります。 手洗い洗車なら自分の目で汚れを確かめながら、力加減も調整できるので洗車キズや洗い残しの心配が少ないです。

【準備】手洗い洗車に必要な道具

洗車にあたっては、以下のようなものを用意しましょう。

【必要なもの】

  • カーシャンプー
  • ホース(10~20m長さ)
  • バケツ(20L容量がオススメ)
  • スポンジ2個
  • 拭き上げ用クロス2枚

スポンジやクロスはボディ用とタイヤ・ホイール用に2セット用意しましょう。

【あると良いもの】

  • ワックス・コーティング剤
  • 脚立
  • ゴム手袋

洗車と併せてワックスやコーティングをすると、ボディのツヤが長持ちするだけでなく、汚れの付着を防ぎ、キズも付きにくくなります。

この他にも、身長と車高のバランスに合わせて脚立を用意したり、手が荒れないようにゴム手袋を用意したりすると便利です。

カーシャンプーの種類

以下のように、カーシャンプーには様々な種類があります。

  • 淡色用・濃色用
  • ワックス・コーティング剤入り
  • 研磨剤入り
  • コーティング施工車用など

淡色用や濃色用のカーシャンプーは、ボディカラーに合わせて成分が調整されています。ワックス・コーティング剤入りや研磨剤入りのものは、ツヤを出したり、塗装面を磨いてキズを目立たなくしたりと洗車の一手間で他の効果も期待できます。

初心者の場合は磨きすぎて洗車キズを作ってしまうこともあるので、純粋な中性のカーシャンプーを使うのがオススメです。

【作業】手洗い洗車の手順

洗車の様子

手洗い洗車にかかる時間はおよそ1時間半~2時間程度で、以下のような工程があります。

  • 手順①水洗い(10分)
  • 手順②カーシャンプーで洗う(30~50分)
  • 手順③拭き上げて乾燥(20~30分)

手順①水洗い(10分)

【ポイント】

  • 流す順番は「上から下」が基本
  • 汚れやすいタイヤ・ホイールは重点的に

水洗いの目的は、ボディに付着している砂埃や鉄紛を取り除くことです。これらが付着したままスポンジで擦ると、ボディが傷つく可能性があります。

洗い流す時は、汚れが下へ移動するよう、ボディの上から下へと流しましょう。汚れが付きやすいタイヤ・ホイール部分は特に重点的に洗うようにしてください。

手順②カーシャンプーで洗う(30~50分)

【ポイント】

  • きめ細かい泡を作る
  • 洗車の順番も「上から下」が基本
  • スポンジは一方向に動かす

カーシャンプーの泡は、ボディとスポンジの間のクッション材の役割を果たします。泡の層ができることでボディを傷つけにくくなるので、丁寧に泡を作りましょう。

まずはカーシャンプーをバケツに入れ、その上からホースで円を描くように水を入れていきます。泡ができたらボディを洗います。洗車の順番は水洗いと同様に「上から下」が基本です。

順番:ルーフ→窓ガラス→ボンネット・トランク→サイド→バンパータイヤ・ホイール

ただしタイヤとホイールの汚れが酷い場合は、汚れが飛散して洗車済みの箇所まで汚してしまわないように、先にタイヤやホイールを洗うことも考えましょう。

洗う時のもう一つのポイントは、スポンジの動かし方です。スポンジは一方向に、ムラなく泡を伸ばすように動かしましょう。スポンジにシャンプー液をつけ直す時は、一度スポンジを水でゆすいでからつけ直してください。

手順③拭き上げて乾燥(20~30分)

【ポイント】

  • 素早く一方向に拭き上げる
  • クロスが汚れたらこまめに洗う

カーシャンプーで洗った後は、水アカが付かないよう早めにボディを拭き上げます。

拭く時はスポンジで洗う時と同じように、一方向にクロスを動かします。 クロスが汚れたらクロスそのものを洗い、しっかり絞って他の部分も拭いていきましょう。

よくある質問

Q. セルフ洗車と手洗い洗車はどちらの方が良い?

A.仕上がりを重視するのであれば、手洗い洗車をおすすめします。洗車によるキズが付きにくく、また洗い残しも少ないです。

しかし手洗い洗車は時間がかかり、労力も必要です。その点、セルフ洗車機の場合は特に手間もかからず、5~10分程度で洗車が完了します。そのため時間と手間をかけたくない場合は洗車機の方が良いでしょう。

Q. 洗車に適した天気と時間帯は?

A.洗車に適しているのは、風のない曇った日の朝か夕方以降です。

風があると砂埃などが舞いやすく、せっかく洗ったクルマに汚れが付着してしまいます。

また晴れていると水分がすぐに蒸発してしまうため、水アカやシミの原因になります。日光を受けやすい日中も控えましょう。

Q. 洗車はどれくらいの頻度でするべき?

A.洗車の頻度は月に1回がオススメです。汚れを長期間放置すると、塗装が傷みやすくなります。また表面に付着した汚れでキズが付いてしまう可能性もあります。

砂埃の多い春先などは、できれば隔週で洗車すると良いでしょう。

Q. コーティングやワックスはどのタイミングでするの?

A.コーティングやワックスは洗車・乾燥後に塗布するのが一般的です。

ただし商品によって塗布のタイミングは違いますので、購入した商品を確認しましょう。

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!