【図鑑】車の形と種類(ボディタイプ)一覧と解説・選び方
目次
POINT 1【図鑑】車の形・ボディタイプ一覧
1-1)セダン
セダンとは4ドア5人乗りで、トランクルームが独立した車を指します。「タクシーやハイヤーなどでよく使われているボディタイプ」というと分かりやすいかもしれません。
運転時の安定性が高く、上質な乗り心地が魅力です。最近のセダンは高級感を追求する傾向があり、質の高いインテリアや快適さを備えている車種も多いです。
1-2)クーペ/オープンカー(カブリオレ)
クーペとは、セダンよりもデザイン性や走行性能を重視したスポーティーな車を指します。車高が低く、ドアは左右の2枚のみ、定員も2~4人と普通自動車の割には少ないのが特徴です。実用性は低いものの、スタイリッシュな見た目と運転する楽しさを備えています。
そのクーペの屋根を開閉式にしたのが、オープンカー(カブリオレ)です。屋根部分が布製の素材でできているものを「ソフトトップ」、金属や樹脂素材でできているものを「ハードトップ」と呼び、どちらも開放感を楽しむことができます。
1-3)ステーションワゴン
ステーションワゴンは、セダンにあった荷室と座席の仕切りをなくし、より広い荷室を確保した車を指します。以下の図のように、車の前方はセダンと同じような形をしているものの、後方の荷室の辺りがセダンと比べて膨らんでいるのが特徴です。
走行性能、荷室の広さ、運転のしやすさ、燃費のバランスが良いボディタイプです。省略して「ワゴン」と呼ばれることもあります。
セダン:日産スカイラインの荷室
ステーションワゴン:マツダ アテンザワゴンの荷室
セダンとステーションワゴンの違いは後ろ姿にある。ステーションワゴンはガラスが大きく、重心が少し高い。荷室はステーションワゴンの方が広い。
2)コンパクト/ハッチバック
コンパクト/ハッチバックとは、セダンと比べてボディタイプが小さく、また座席と荷室に仕切りがない車を指します。「コンパクト」と名前は付きますが軽自動車に比べるとボディサイズは大きく、あくまでセダンなどその他の普通自動車と比べると小さいだけなので注意しましょう。
狭い道での運転のしやすさ、燃費の良い走り、比較的手頃な価格が特徴で、日本では最も人気があるボディタイプの一つです。
車のリア(後ろ)が
短いと「ハッチバック」
全長
日産 ノート:4,100mm
車のリア(後ろ)が
短いと「ハッチバック」
全長
日産 ノート:4,100mm
車のリア(後ろ)が
長いと「ステーションワゴン」
全長
スバル レヴォーグ:4,690mm
車のリア(後ろ)が
長いと「ステーションワゴン」
全長
スバル レヴォーグ:4,690mm
3-1)クロスカントリー4WD
クロスカントリー4WDとは、道なき道を走れるように高い悪路走破性を備えた車を指し、「クロカン」と略して呼ばれることもあります。あまり車に詳しくない人が「ジープ」と言われて思い浮かべる車は、クロスカントリー4WDであることが多いでしょう。
悪路を走りこなせるように大きなタイヤを履いているのが特徴で、荷物も載せやすいので本格アウトドアのお供に使われることも多いです。
3-2)SUV
SUVとは、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(Sport Utility Vehicle)の頭文字をとった車で、クロスカントリー4WDと同じような見た目ながら、より「普段使いの車」としての乗り心地や静寂性を重視した車を指します。
クロスカントリー4WDのような悪路走破性はないですが、それでも砂利道など「ちょっと荒れた道」に強いのが特徴。最近はSUVのラインナップが増え、街乗りに向いたもの、コンパクトサイズのものなど車種の選択肢も増えてきています。
4)ミニバン
ミニバンとは、全体的にはボックス型ながらボンネットがある車を指します。サイズの割に定員が多いのが特徴で、3列8人乗りのミニバンも存在します。
2列目や3列目のシートが移動できることが多く、アレンジ次第で大きな荷物を載せたり、車中泊用にフルフラットにしたりもできます。特にファミリーに人気のボディタイプです。
5)ワンボックス
ワンボックスとは、エンジンルーム、居室、荷室が一つ(ワンボックス)にまとまった車を指します。ミニバンに似た四角い見た目をしていますが、ボンネットが出っ張っていないのが違いです。多くの人を乗せることを重視しており、普通免許なら最大10人乗りのワンボックスを運転することができます。
派生形として、より多くの荷物を載せることを重視したワンボックスバン(主に商用車)もあります。
6)軽自動車
軽自動車とは日本特有の規格で、サイズが全長3,400m×全幅1,480m×全高2,000mm以下、排気量660cc以下と決まっています。普通自動車よりもコンパクトで、定員も4人以下です。他方で税金や自賠責保険などが安く設定されており、維持費が安く抑えられるというメリットもあります。
最近は車内空間が広い「ハイト系」「スーパーハイト系」という軽自動車も増えてきており、安全装備も充実した車種が多いです。
POINT 2形・ボディタイプ以外の分類
ハイブリッド
ハイブリッドカーとは、電気とガソリンといったように、2つ以上の動力源を持つ車のことです。走行状況に応じて動力源を変え、走行することができます。
電気自動車
電気自動車とは、動力に電動機(モーター)を使用して走る車のことです。近年では、中古車市場にもたくさん出回るようになってきました。長所は、騒音が極めて少なく、電気走行での燃料代がガソリン車に比べて安いこと。ただし、電池の寿命や充電スタンドのインフラの整備が必要とされています。
POINT 3ライフスタイルに合った車選び
自動車メーカーのホームページや中古車情報サイトを見ていると、いろいろな車のタイプ(車種)があり、どれを買ったらいいか迷ってしまいますよね。
「見た目が気に入った」という理由で購入してしまうと、あとになって「使い勝手が悪かった…」と後悔することもあります。
そこで、車の使用目的にあわせて車種を選んでみましょう。この章では、「3つのケース別車選び例」をご紹介しています。
中古車とはいえ、車の購入は高い買い物です。後悔のない車選びをしましょう。
ケース1 買い物といった短距離の利用がメインの方
「毎日使うから維持費はできるだけ抑えたい」という人には、軽自動車やコンパクトカーがオススメです。
特に、毎日の送り迎えや通勤といった、近距離での利用がメインで、小回りの効きやすさが重要という人に合っています。
カラーバリエーションが豊富なので、運転が楽しくなるようなボディカラーを選んでみてください。
最近の軽自動車は室内空間が広いだけでなく、機能も充実しています。歩行者検知式の自動ブレーキが標準装備されているモデルも多くあります。
ケース2 休日のドライブがメインの方
休日にドライブを楽しみたい方は、好みで選んでしまって良いでしょう。
普段の移動にはバスや電車を利用し、車に乗るのは休日のドライブだけなら、ガソリン代をあまり気にしなくて済むためです。
家族構成にもよりますが、独身者や子供が独立した夫婦なら、クーペ&オープンがオススメです。予算に余裕があるなら、高級セダンで快適なドライブを楽しむというのも良いでしょう。
30代~40代のファミリーなら、大勢乗れて荷物も載せられる、ミニバンやワゴンがオススメです。アウトドア派ならSUVも良いでしょう。
ケース3 買い物もドライブも楽しみたい方
買い物で使える実用性の高さと、運転する楽しさを両立したいなら、スポーツタイプのセダン、スポーティな雰囲気や高級感のあるコンパクトカーがオススメです。
ある程度、趣味性がある車を選ぶと良いでしょう。
釣りやキャンプといったアウトドアが趣味なら、実用性と走る楽しさに加えて、悪路での走破性を兼ね備えたSUVの選択がオススメです。
排気量が小さいコンパクトなクラスを選べば、運転もしやすく燃費も良いため、維持費を抑えることが可能です。