一覧表でわかりやすく解説【2024年版】車にかかる税金のすべて
目次
車にかかる4種類の税金
2019年に税制が大きく改定され、現在、車に関する税金は以下の4種類になっています。長らく存在していた「自動車取得税」は廃止となり、代わりに「環境性能割」が課されるようになりました。
- 自動車税 / 軽自動車税
- 自動車重量税
- 環境性能割
- 消費税
① 自動車税 / 軽自動車税(自動車税種別割)
自動車税 / 軽自動車税は1年に1回、4月1日時点の所有者が支払い、以下のように排気量に応じて課税されます。
また2019年10月の税制改正により、購入時期によっても税額が変わることになりました。
2019年10月以降に車を購入した場合は新税額、2019年9月までに購入した場合は今後も今まで通りの税額で課税されます。
古い車に対する増税とは?
新規登録から11年以上経過したディーゼル車、および13年以上経過したガソリン車とLPガス車については、自動車税が重課されます。それぞれ、自動車税が約15%、軽自動車の場合は約20%高くなります。
なおハイブリッド車はこの重課の対象外です。
② 自動車重量税
自動車重量税は車の重さに応じて課される税金で、以下のように購入からの経過年数によって税額が異なります。
車検のタイミングで、車検証の有効期間分(初回は3年、その後は2年)をまとめて支払います。
自動車重量税の税額(自家用乗用車の場合)
自動車重量税の税額(軽自動車の場合)
環境性能が優れた車は、エコカー減税が適応され、減税・免税になる場合があります。あわせて確認してみてください。
③ 環境性能割
廃止された自動車取得税に代わり、2019年10月1日より、「環境性能割」という新たな税金が課されるようになりました。
車の購入時に支払う税金で、中古車を購入する場合も対象で、税制改正から2020年9月末まで通常の税率から1%軽減する措置がとられていました。
新型コロナウィルス流行による景気低迷への対策として軽減措置の期間が延長されていましたが、2021年12月末までで終了していますので注意しましょう。
以下のように、購入する車の環境性のによって税率が異なるのが特徴です。
④ 消費税
車に限らず、モノやサービスを買った場合に必ずかかる税金で、2022年現在の税率は10%です。車両の本体価格に加え、ナビやフロアマットなどのオプションや付属品にも課されます。また、車の購入にあたって福祉車両はオプションや付属品の一部を除き非課税の対象となります。
実際にかかる税金をシミュレーション
車を購入した年にかかる税金
- 自動車税
- 自動車重量税
- 環境性能割
- 消費税
車の維持に必要な税金
- 自動車税
- 自動車重量税
では、以下の車を、2021年4月1日に買ったとしてシミュレーションしてみましょう。新車価格は、オプションなど含め、税抜きで128万3000円とします。
N-BOX G Honda SENSING
※上記はあくまで一例です。車両価格や車重、排気量、価格などにより税額は大きく異なりますので、詳しくは購入時にご確認ください。
エコカー減税対象車なら税金が割安に
新しく追加された環境性能割や自動車重量税は、車の環境性能に応じた減免制度があります。
燃費がいいガソリン車を買えば、ガソリン税や消費税を含め、燃料代の節約にもつながります。
しかし、環境性能が高い車は、総じて本体価格が高いのも事実です。
結局どの車がお得なのかは、その人の乗り方次第で変わります。
そのためガリバーでは、車の本体価格はもちろん、エコカー減税などの税制、さらには維持費なども踏まえて、お客様に合った車をご案内しています。
※エコカー減税の適用期間は、2021年5月1日~2026年4月30日までとなっています。
参照:エコカー減税の概要|国土交通省
この記事を執筆・監修した人
- 現在の役職・肩書
- 保有資格
税理士、CFPⓇ、FP技能士1級
- 略歴
1997年から税理士業務に従事し、税理士として20年以上のキャリアがあります。
自動車税、所得税といった身近にある税金関係の記事監修が得意。確定申告の仕方や自動車税金の仕組みについてメディアで多く記事監修をしている実績があります。