「ゲレンデヴァーゲン」の愛称で親しまれているベンツGクラス。日本でも人気が高く、現在は在庫僅少の状態が続いています。ここでは最新の新車価格と納期、中古車相場などをご紹介しています。
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ゲレンデヴァーゲンとは
ゲレンデヴァーゲンとはドイツ語で「クロスカントリー車」を意味する言葉で、メルセデス・ベンツGクラスの愛称です。
ベンツGクラスはクロスカントリータイプのSUVで、「G」もゲレンデヴァーゲンの頭文字を取っています。新車価格は1,500万円を超えますが、多数の著名人が乗っている人気の高いクルマです。
Gクラスが「ゲレンデ」と呼ばれる理由
Gクラスの愛称「ゲレンデ」「ゲレンデヴァーゲン」の由来は、前身の軍用車両です。
Gクラスの前身はNATO軍向けに開発された軍用車両で、その名称が「ゲレンデヴァーゲン」でした。このクルマを乗用車として仕立て直したのがGクラスで、軍用車両の名称がそのまま愛称になっています。
「ゲレンデ」が人気な4つの理由
ゲレンデ(Gクラス)は、冒頭でもご紹介したように新車価格が1,500万円を超える高価なクルマです。しかし現在でも人気が高く、新車では多数の納車待ちが発生しています。ここでは、その人気の理由を解説します。
理由①圧倒的なブランド力
ゲレンデはベンツ車の中でも高価格な上、多くの著名人が乗っているクルマとして有名です。「高所得者が乗っているハイパフォーマンスSUV」として圧倒的なブランド力を誇ることが、その人気の源泉となっています。
理由②存在感抜群の見た目
認知度の高さだけでなく、ゲレンデは見た目の存在感も抜群です。2m近い全高、本格オフローダーらしい角張ったボディ形状、フロントグリルに輝くベンツのエンブレムなど、ひと目見て「ゲレンデ」と分かります。クルマに詳しくない人でも、「ベンツの中でも高級なクルマだろう」と想像できる外観です。
理由③高級車らしい質感と走行性能
ゲレンデはデビュー当初からの堅牢で威厳ある外観を保ちつつ、先進的な装備を備え、内装も豪華です。また元々が軍用車両だったこともあり、パワフルで高性能なエンジンを備えるとともに高いオフロード性能を誇ります。重量感ある外観ながら走りはスポーティーで、耐久性にも優れています。
理由④高いリセールバリュー
人気のあるクルマだからこそ、ゲレンデはリセールバリューも高いです。3年落ち程度であれば1,600万円以上で買い取られる可能性も充分にあります。
新車価格とグレード
現行のゲレンデ(Gクラス)は2018年にフルモデルチェンジした3代目です。ただし現在は一部グレードのみの販売となっており、新車については手に入りにくい状況が続いています。
現行モデルのグレードは4種類
G350d | G400d | G550 | AMG G63 | |
---|---|---|---|---|
新車価格 | 生産停止 | 1,598万円 | 生産停止 | 2,598万円 |
ハンドル | 右 | 左/右 | 左 | 左/右 |
駆動方式 | パートタイム4WD | |||
燃費 (WLTCモード) |
9.9km/L | 9.7km/L | 7.4km/L | 6.6km/L |
全体寸法 | 全長:4,660mm 全幅:1,930mm 全高:1,975mm |
全長:4,665mm 全幅:1,985mm 全高:1,975mm |
||
ホイールベース | 2,890mm | |||
エンジン | DOHC 直列6気筒 | DOHC V型8気筒 | ||
総排気量 | 2,924cc | 3,982cc | ||
使用燃料 | 軽油 | 無鉛プレミアム | ||
最高出力 | 286PS | 330PS | 422PS | 585PS |
最大トルク | 600Nm | 700Nm | 610Nm | 850Nm |
トランスミッション | 9速A/T |
※新車価格は2024年1月10日現在のものです。今後変動する可能性があります。
上記のように、現行モデルには4種類のグレード展開があります。しかし、このうち2024年1月現在でも販売されているのはG400dとAMG G63の2種類のみ。G250dとG550は既に生産を停止しています。
乗り出し価格は1,800万円以上か
ベンツの公式サイトを見ると、他の車種と異なりGクラスのみ車両価格の記載がありません。現在Gクラスは在庫僅少のため購入できないことも多く、その間に車両価格も徐々に変化しています。2021年5月時点で1,289万円だったG400dの新車価格は、この2年半で300万円も上がりました。
現在のG400dにラグジュアリーパッケージやAMGラインなどの人気オプションを付ければ、乗り出し価格は少なくとも1,800万円程度となるでしょう。
最新納期と中古車相場
新車の納期は販売店によって多少異なるようですが、価格と納期の点から考えると中古での購入がおすすめです。
新車の納期は3~4年の可能性も
2024年現在、ゲレンデを新車で買う場合の納期は概ね3~4年と言われています。販売店によっては納車待ちが100件以上ある状況です。
ただし、店舗によって「納期は1年半程度」と回答するケースもあるようなので、新車にこだわる場合は複数の店舗に問い合わせた方が良いでしょう。
中古車の納期は2週間~1ヶ月
中古車の場合、人気車種だからといって納期が遅れることはありません。納期は2週間~1ヶ月程度が目安です。ただし中古であってもゲレンデの人気は非常に高いため、ネット上で見つけた在庫がすぐになくなってしまう可能性もあります。
2019~2020年式がおすすめ
中古でおすすめなのは、2019~2020年式です。フルモデルチェンジ後のモデルで、且つ2021年式以降に比べて車両価格が少し抑えられています。
2019~2020年式の相場価格は1,300~1,500万円程度。新車と違ってオプション等は既に付いている状態なので、G400dの新車での乗り出し価格が1,800万円程度と考えれば300~500万円ほど安く購入できます。
ゲレンデヴァーゲンの中古車購入は入荷連絡も検討しよう
ゲレンデは今や新車での入手が困難なクルマであり、中古での在庫も少ないです。しかしながら在庫さえあれば早く入手できるため、中古での購入もご検討ください。場合によっては入荷連絡を受けるようにしてみるのもよいでしょう。高級SUVなので中古でも丁寧に扱われている傾向があり、状態の良い車両も多いです。