2023年5月のマイナーチェンジで、eKクロススペースをベースに悪路走破性を加えたクロスオーバーモデル「デリカミニ」が発売された。デリカミニはekクロススペースのビッグマイナーチェンジ版である。そのため、eKクロススペースとデリカミニは、外観と4WD車のサスペンションセッティングが異なる以外は同じクルマといえる。
デリカミニとekクロススペースの違いが分かりにくいと思う人もいるだろう。そこで、デリカミニとeKクロススペースについて、燃費性能、価格、機能、デザインなどの項目で比較した。
どの程度の予算で探したら良いか分からない…
- 中古のeKクロススペースが、デリカミニの新車価格の半額で買える!
- デリカミニとekクロススペースの主な違い
- デリカミニとekクロススペースで燃費の数値差はない
- ターボ車でも総額120万円で手に入るeKクロススペース
- デリカミニの納車は3~5カ月だが、自然吸気の2WD車なら即納可能?
- クールなデザインのeKクロススペース。フレンドリーな顔つきのデリカミニ
- 広さは変わらないが、デリカミニには撥水シートが採用されている。
- 軽自動車トップレベルの運転支援機能は互角
- デリカミニの4WD車は専用チューニングサスを採用し、安定性で上回る
- 4WD車が人気のデリカミニはリセールバリューの期待大
- 4WD車を選ぶならばデリカミニ。2WD車とコスパ重視ならeKクロススペース
- デリカミニとekクロススペースの価格
- デリカミニとekクロススペースのスペック表
中古のeKクロススペースが、デリカミニの新車価格の半額で買える!
eKクロススペースが、2022年5月のマイナーチェンジでデリカミニへと切り替わった。ボディサイズはほとんど変わらず、違いも限定的である。新型であるデリカミニの人気の高さは先代のekクロススペースの中古車価格からも見受けられる。
デリカミニとeKクロススペースのボディサイズはほとんど変わらない。
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車種名 |
全長×全幅×全高 |
現行型 |
デリカミニ T プレミアム4WD |
3,395mm×1,475mm×1,830mm |
旧型 |
eKクロススペース T プレミアム4WD |
3,395mm×1,475mm×1,80.0mm |
同じ4WD車でも全高が30mmデリカミニのほうが高いのは、大径タイヤと専用サスペンションのよるものだ。
デリカミニのとeKクロススペースの新車価格と中古車相場は以下の通りだ。
|
新車価格 |
中古車相場 |
デリカミニ |
1,881,000円~2,238,500円 |
- |
eKクロススペース |
1,655,500円~2,200,000円 |
約130~160万円(2021年式) |
新車価格は、デリカミニのほうが物価上昇の影響で高くなっている。
そして、eKクロススペーススの中古車相場は、(装備が異なるので、単純比較はできないが)デリカミニの新車価格に対し約70~71%とかなり安価になっている。デリカミニの人気は非常に高く、逆にeKクロススペースの中古車価格はさらに下がるとみられる。eKクロススペースは中古車としてさらに買い得感が出てくるだろう。
デリカミニとekクロススペースの主な違い
※上図:ekクロススペースの全景
※上図:デリカミニの全景
デリカミニとekクロススペースの違いとしては主に以下が挙げられる。
- 外観デザイン
- デリカミニの内装には撥水シートが使われている
- 4WD車でのタイヤサイズ
デリカミニになってフロントデザインはフレンドリーな表情になった。また、内装は汚れが付きにくく通気性の良い撥水加工を施したシート生地が使われている。アウトドアが好きな人や、小さな子どものいるファミリーの利便性を向上させている。
そして、4WD車のデリカミニで変わった点は専用のサスペンションと165/60R15サイズの大径タイヤを装着したことだ。これにより走行性に違いが生まれた。
デリカミニとekクロススペースの購入を検討する場合は内外装の違いの他に、価格や納期といった条件とともに2WD、4WDどちらにするかを検討するのが良いだろう。
デリカミニとekクロススペースで燃費の数値差はない
1.燃費性能
三菱デリカミニの評価は4.0
三菱ekクロススペース中古車の評価は4.0
デリカミニの燃費(WLTCモード)は下記の通り。
|
FF(2WD) |
4WD |
0.66Lエンジンマイルドハイブリッド |
20.9km/L |
19.0km/L |
0.66Lターボエンジンマイルドハイブリッド |
19.2m/L |
17.5km/L |
eKクロススペースの燃費は下記の通り。
|
FF(2WD) |
4WD |
0.66Lエンジンマイルドハイブリッド |
20.9km/L |
19.0km/L |
0.66Lターボエンジンマイルドハイブリッド |
19.2m/L |
17.5km/L |
デリカミニは、2020年に登場したeKクロススペースの搭載しているパワートレインは同じである。
搭載するエンジンは2種類で、0.66Lの直3DOHCエンジンは最高出力52ps、最大トルク60Nmを発生。ターボエンジンは最高出力64ps、最大トルク100Nmを発生する。両エンジンとも最高出力2.7ps、最大トルク40Nmを発生するモーターを使用したマイルドハイブリッドシステムが組み合わされている。
トランスミッションは全車CVTで、駆動方式は2WDと4WDを全車で選ぶことができる。デリカミニは4WD車のみ専用サスペンションと165/60R15(eKクロススペースは165/55R15)のタイヤを装着し、悪路での走行安定性を向上させている。
搭載するパワートレインだけでなく、車両重量も同じなのでデリカミニとeKクロススペースの燃費性能は互角となっている。
ターボ車でも総額120万円で手に入るeKクロススペース
2.価格比較
三菱デリカミニの評価は3.5
三菱ekクロススペース中古車の評価は4.5
デリカミニとeKクロススペースの最上級グレードの新車価格と中古車相場(車両本体価格)を比較したのが下記の表だ。
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FF(2WD) |
4WD |
三菱デリカミニTプレミアム(新車価格) |
2,074,600円 |
2,238,500円 |
eKクロススペース(中古車相場) |
100万円~220万円 |
100万円~200万円
|
※中古車相場は、2023年12月調べ
新車のデリカミニは、装備が充実しているため新車価格も高めだ。一方、eKクロススペーススの中古車相場は、2021年式の高年式でも約130~160万円とかなり安価になってきている。eKクロススペースは、旧型といっても2020年に登場したばかりのモデルだ。しかし、初期型が初の車検を迎えるタイミングですでに新車価格の半額で購入できる中古車も出回っている。デリカミニの売れ筋であるターボ4WDに合わせ、eKクロススペースもターボ車のTグレードで比較すると、かなり割安な水準となっている。
両側スライドドアや広い室内スペースを持つスーパーハイトは、基本的に人気であるため中古車価格も高めだ。しかしeKクロススペースは、スーパーハイト系の中でも比較的安価だ。これはクルマの性能ではなく、軽スーパーハイトワゴンの中でeKクロススペースの人気がさほど無いからだろう。
eKクロススペースとデリカミニの安全性能は、両車とも軽自動車ではトップレベルの運転支援システムを有する。
- 三菱e-Assist(9つの機能をパッケージ化した予防安全技術)
- 高速道路同一車線運転支援技術「マイパイロット」(高速道路走行時、システムがアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を支援)
デリカミニとeKクロススペースは、ハード面ではほぼ同じクルマだ。新車のデリカミニと同等の実力を持ちながら、人気の低さに応じて価格が安くなっているeKクロススペースは、中古車として絶好の狙い目のクルマだ。eKクロススペースは、中古車らしいコスパに優れたモデルといえるだろう。
デリカミニの納車は3~5カ月だが、自然吸気の2WD車なら即納可能?
3.購入時の値引き術
三菱デリカミニの評価は3.5
三菱ekクロススペース中古車の評価は3.0
デリカミニは軽自動車としては珍しく、駆動方式の構成比が2WDより4WDが多くなっているのが特徴だ。販売台数は、自然吸気エンジン車のG系グレードが3割で、ターボエンジンを搭載したT系グレードが7割程度となっている。
グレード構成の影響で、普通はオーダーから3~5カ月待ちになるところ、一部のディーラーではGグレード系なら即納車出来るという。
新車の値引きは厳しく、目安は8万円程度だ。とはいえ、新型の人気車ですでに8万円程度の値引きが引き出せれば、このクラスでは上々の値引きといえるだろう。
一方、ekクロススペースは中古車での購入となるため、値引きは基本ゼロと考えたい。支払総額の端数程度の値引きは十分可能だが、もし大幅値引きがすぐに提示されるようであれば、何か原因があるのか確認したほうが良いかもしれない。
パワフルなターボ車がすぐにほしいなら、中古車のekクロススペースだ。保証やメンテナンスのしっかりとしたディーラー車を狙えば、購入後も安心してカーライフを送ることができるはずだ。
ただし、ターボ車の中古車流通量が少ないので、時間をかけて探す必要がある。
デリカミニの場合、自然吸気エンジンを搭載したG系グレードの2WD車なら、店舗によっては即納可能なクルマもある。ホームページ等で確認してみよう。
クールなデザインのeKクロススペース。フレンドリーな顔つきのデリカミニ
4.デザイン比較
三菱デリカミニの評価は4.5
三菱ekクロススペース中古車の評価は3.0
ワンコのような表情で親しみやすさを表現したデリカミニ
※上図:デリカミニのフロントフェイス
デリカミニの外観デザインは、三菱のデザインコンセプトである力強さと安心感を表現する立体的なダイナミックシールドをさらに進化させたものだ。
ダイナミックシールドのフロントデザインに、特徴的な半円形のLEDポジションランプを内蔵したヘッドライトを採用した。生き物の眼を演出し、凛としながら親しみやすいフロントマスクとなっている。
フロントバンパーとテールガーニッシュには立体的なロゴを配置した。前後バンパー下部にはプロテクト感のあるスキッドプレート形状を用いている。さらにサイドには光沢のあるブラックのホイールアーチを採用することで、逞しさと高い質感を表現している。eKクロススペースからの外観上の変更は上記のみだ。
※上図:デリカミニのサイドビュー
デリカミニは、デザイン変更とCMで話題になった犬のキャラクター「デリ丸」人気によって、一気にヒットモデルとなった。こうしたデザイン力の高さが評価され、2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーのデザイン・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
水平基調のグリルによりクールで先進的なデザインのeKクロススペース
※上図:ekクロススペースのフロントフェイス
eKクロススペースは、フロントフェイスに三菱のデザインコンセプトであるダイナミックシールドを採用している。垂直に通したメッキバーと水平基調のグリルを組み合わせることで、SUVらしい力強さと安定感を表現した。
彫刻的で立体感のあるキャラクターラインにより、前後に突き抜ける勢いのある骨格の良さを表現している。またタイヤを車体の四隅に配置し、それを包み込むバンパーサイドへつながるフェンダーによって、しっかりと路面をつかんで踏ん張るイメージを強調している。
※上図:ekクロススペースのサイドビュー
サイドビューは、フローティングルーフやベルトラインから繋がり、リアで上部に切れ上がるジェットフィンピラー(Dピラー)を採用した。ガラスエリアを薄くみせるだけでなく、張りのある厚いボディとのコントラストによってキビキビとした走りをイメージさせる。
さらに、サイドシルガーニッシュとホイールアーチをブラックに、前後バンパー下部のスキッドプレート形状部をシルバーとすることでSUVらしさを強調している。
広さは変わらないが、デリカミニには撥水シートが採用されている。
5.室内空間と使い勝手
三菱デリカミニの評価は4.0
三菱ekクロススペース中古車の評価は4.5
デリカミニeKクロススペースのボディサイズ・室内サイズ・荷室容量を比較した。
【三菱デリカミニ】
全長×全幅×全高 |
3,395mm×1,475mm×1,830mm |
ホイールベース |
2,495mm |
室内長×室内幅×室内高 |
2,200mm×1,335mm×1,390mm |
荷室容量 |
118~630L |
【三菱eKクロススペース】
全長×全幅×全高 |
4,575mm×1,760mm×1,800mm |
ホイールベース |
2,495mm |
室内長×室内幅×室内高 |
2,200mm×1,335mm×1,390mm |
荷室容量 |
118~630L |
※上図:デリカミニの運転席
上図:デリカミニの後席
※上図:デリカミニの荷室
デリカミニはeKクロススペースのビッグマイナーチェンジモデルなので、室内空間の広さや荷室容量は全く同じだ。
※上図:ekクロススペースの運転席
※上図:ekクロススペースの後席
※上図:ekクロススペースの荷室
インテリアの異なる点は、シート表皮だ。eKクロススペースはシート生地にキルティングパターンを採用し、上質感を演出している。対してデリカミニは汚れが付きにくく通気性のより撥水シート生地を採用し、アウトドアや小さな子どものいるファミリーの利便性を高めているのが特徴だ。
クルマの取り回しの良さの指標となる最小回転半径は、eKクロススペースが4.5~4.8m。対するデリカミニは4.5~4.9mで、特に4WD車は大径タイヤを装着した影響で大きくなっている。実際に体感するほどの差ではないが、走行性能の向上により、取り回しは若干悪化している。
軽自動車トップレベルの運転支援機能は互角
6.安全装備&運転支援機能の比較
三菱デリカミニの評価は3.5
三菱ekクロススペース中古車の評価は3.5
※上図:デリカミニのインパネデザイン
※上図:デリカミニのメーター
デリカミニとekクロススペースの予防安全装備は、ともに三菱e-Assistを標準装備しており、ほとんど差はない。また、プレミアムグレードに高速道路同一車線運転支援技術「マイパイロット」を標準装備しているのも同じだ。
※上図:ekクロススペースのインパネデザイン
※上図:ekクロススペースのメーター
三菱e-Assistは、以下の9つの機能がパッケージとなっている。
- 衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)
- オートマチックハイビーム(AHB)
- 踏み間違い衝突防止アシスト(EPAM)
- 標識認識システム(TSR)
- 先行車発進通知(LCDN)
- 車線逸脱警報システム(LDW)
- 車線逸脱防止支援機能(LDP)
- ふらつき警報(DAA)
- 前方衝突予測警報(PFCW)
高速道路同一車線支援機能「マイパイロット」はレーダークルーズコントロールシステム(ACC)により、アクセルペダルから足を離していても、車間距離の保持をアシストしてくれる。また車線維持支援機能(LKA)によるステアリング制御で、車線中央付近の走行をサポートするなど、充実した機能を有する。
デリカミニの4WD車は専用チューニングサスを採用し、安定性で上回る
7.走行性能の比較
三菱デリカミニの評価は4.0
三菱ekクロススペース中古車の評価は4.0
デリカミニとekクロススペースのマイルドハイブリッドシステムのスペックは以下のとおりだ。
【デリカミニ/ekクロススペース(同値)】
- 66L直列3気筒DOHCエンジン
|
最高出力 |
最大トルク |
エンジン |
52ps |
60N・m |
モーター |
2.7ps |
40N・m |
- 66L直列3気筒DOHCターボエンジン
|
最高出力 |
最大トルク |
エンジン |
64ps |
100N・m |
モーター |
2.7ps |
40N・m |
モーターのアシスト機能で車両重量の重さをカバー
※上図:デリカミニのエンジンルーム
デリカミニとeKクロススペースは、軽自動車最大級の室内空間と利便性の高いリア両側スライドドアを採用したスーパーハイトワゴンだ。ゆえに車両重量は960kg~1,060kgと軽自動車の中でもヘビー級となっている。
その重い車両重量をカバーするために、デリカミニとekクロススペースは自然吸気エンジン、ターボエンジンともに最高出力2.7ps、最大トルク40N・mを発生するモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載している。
このシステムのおかげで、発進時や追い越しする際の加速性能が向上し、スムーズな走行を実現した。このマイルドハイブリッドシステムは、三菱のほか、日産とスズキしか採用していないため、小排気量エンジンの軽自動車には恩恵が大きい。
走行性能は4WD車ならデリカミニ。2WDは両車に差がない
※上図:ekクロススペースのエンジンルーム
eKクロススペースとデリカミニの走行性能の違いは4WD車のみ発生する。サスペンション形状などは同じだが、デリカミニは、専用チューニングを施したショックアブソーバーに加えて、165/60R15サイズの大径タイヤを採用している。路面をしっかりと捉えながらも、振動しにくい設定としているだけでなく、砂利道などの未舗装路を走行する際の安定性と快適性を高めているのだ。
最低地上高はekクロススペースの2WD車が155mm、4WD車は150mmだ。対するデリカミニの2WD車は同じ155mmだが、4WD車は160mmとクリアランスが拡大している。これにより舗装路だけでなく、悪路での走行性能も向上させていることがわかる。
また、両車共にお勧めしたいのが、よりパワフルなターボ車だ。デリカミニ、eKクロススペース共に、スーパーハイト系なので車重が重い。自然吸気車では、登り坂や高速道路ではやや非力感がある。エンジンを回し気味になりエンジン音が大きくなるため、静粛性も少々損なわれる。よりゆとりある走りと快適性を重視するのであれば、ターボ車がお勧めだ。
4WD車が人気のデリカミニはリセールバリューの期待大
8.リセールバリュー比較
三菱デリカミニの評価は4.0
三菱ekクロススペース中古車の評価は3.0
三菱eKクロススペーススの中古車相場は、2021年という高年式で約130~160万円だ。新車価格が約166~199万円だったので、新車価格の約78~80%にまで落ちている。リセールバリューは平均的といえる。ただ、eKクロススペースは、人気のスーパーハイト系軽自動車。スーパーハイト系軽自動車の中では、やや低めの数値になっている。
しかもデリカミニの人気が非常に高いため、今後eKクロススペースのリセールバリューは徐々に下がっていくと予想できる。もし、eKクロススペースの売却を考えているのであれば、早急に売却した方がよいだろう。
逆にeKクロススペースの購入を考えているのであれば、これからが買い時になってくるので、価格動向をしっかりチェックしたい。
一方、現行型デリカミニの新車価格は1,804,000円~2,238,500円。売れ筋グレードのTプレミアム4WD車は2,238,500円と軽自動車の中でもハイエンドモデルだ。
一般的に軽自動車の4WD車は高値がつきやすい。デリカミニの受注台数を見ると4WD車が5割超えとなっており、軽自動車として特異ともいえる数字だ。
デリカミニにおいても4WDが高値を維持するのは間違いない。中古軽自動車の総流通台数からすれば台数は少ないし、デリカミニは人気モデルだからだ。
デリカミニのリセールバリューは、現在の新車人気を考えるとeKクロススペースより大幅に高くなるのは確実と予想できる。リセールバリューを重視するならデリカミニが狙い目だ。逆に乗り潰すのであれば、安価なeKクロススペースがお勧めだ。
4WD車を選ぶならばデリカミニ。2WD車とコスパ重視ならeKクロススペース
9.まとめ・総合評価
デリカミニとeKクロススペースは、同じSUVテイストの軽スーパーハイトワゴンだ。デリカミニは大きく注目されている一方で、eKクロススペースは残念ながら話題にならなかった。
軽スーパーハイトワゴンの購入する層は、安さよりも見た目などを重視する傾向にある。フレンドリーな顔つきのデリカミニが高い支持を受けた理由も頷ける。また、4WD車に専用セッティングするなど三菱のデリカブランドを前面に出したのもスマッシュヒットにつながった要因だろう。
デリカミニはeKクロススペースのビッグマイナーチェンジモデルなので、クルマの基本性能は全く互角だ。外観のデザイン、撥水加工施したシート表皮、4WD車の味付けが異なる。
そう考えると、2WD車であれば、人気薄ゆえekクロススペースの中古車のコストパフォーマンスは高まる。一方、自然吸気車の2WD車であれば、デリカミニも即納可能なクルマもある。
価格差が20万円以下あり、リセールバリューを重視するのであれば新車デリカミニ。価格差が20万円以上あり、乗り潰すのであれば中古車価格が安価なekクロススペースのほうがコストパフォーマンスに優れていると言えるだろう。
デリカミニ |
eKクロススペース(中古車) |
|
総合得点(40点満点) |
31.0 |
29.5 |
1.燃費 |
4.0 |
4.0 |
2.価格 |
3.5 |
4.5 |
3.購入時の値引きしやすさ |
3.5 |
3.0 |
4.デザイン |
4.5 |
3.0 |
5.室内空間と使い勝手 |
4.0 |
4.5 |
6.安全装備 |
3.5 |
3.5 |
7.走行性能 |
4.0 |
4.0 |
8.リセールバリュー |
4.0 |
3.0 |
デリカミニとekクロススペースの価格
三菱デリカミニ 新車価格
G 2WD:1,804,000円~Tプレミアム4WD:2,238,500円
三菱eKクロススペース 新車価格(2022年9月一部改良後モデル)
M 2WD:1,655,500円~Tプレミアム4WD:2,200,000円
デリカミニとekクロススペースのスペック表
三菱デリカミニ
代表グレード |
T プレミアム4WD |
全長×全幅×全高 |
3,395mm×1,475mm×1,830mm |
ホイールベース |
2,495mm |
最低地上高 |
160mm |
車両重量 |
1,130kg |
エンジン型式 |
BR06 |
エンジンタイプ |
直列3気筒DOHCターボ |
総排気量 |
659cc |
最高出力 |
64ps(47kw)/5,600rpm |
最大トルク |
100N・m(10.2kgm)/2,400~4,000rpm |
モーター型式 |
5M21 |
モーター最高出力 |
2,7ps(2.0kW) |
モーター最大トルク |
40N・m(4.1kgm) |
燃費(WLTCモード) |
17.5km/L |
駆動方式 |
四輪駆動 |
トランスミッション |
CVT |
サスペンション型式 |
前:ストラット 後:トルクアーム式3リンク |
タイヤサイズ前後 |
165/60R15 |
最小回転半径 |
4.9m |
三菱eKクロススペーススペック(2022年9月一部改良後モデル)
代表グレード |
T プレミアム4WD |
全長×全幅×全高 |
3,395mm×1,475mm×1,800mm |
ホイールベース |
2,495mm |
最低地上高 |
150mm |
車両重量 |
1,060kg |
エンジン型式 |
BR06 |
エンジンタイプ |
直列3気筒DOHCターボ |
総排気量 |
659cc |
最高出力 |
64ps(47kW)/5,600rpm |
最大トルク |
100N・m(10.2kgm)/2,400~4,000rpm |
モーター型式 |
5M21 |
モーター最高出力 |
2,7ps(2.0kW) |
モーター最大トルク |
40N・m(4.1kgm) |
燃費(WLTCモード) |
17.5km/L |
駆動方式 |
四輪駆動 |
トランスミッション |
CVT |
サスペンション型式 |
前:ストラット、後:トルクアーム式3リンク |
タイヤサイズ前後 |
165/55R15 |
最小回転半径 |
4.8m |
デリカミニのカタログ情報

- 現行モデル
- 令和5年5月(2023年5月)〜現在
- 新車時価格
- 180.4万円〜227.2万円
デリカミニの在庫が現在43件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。