この記事の目次 CONTENTS
アーシングとは?
マフラーアーシングの効果
実際に取り付けてみた
取り付けにかかる時間は30分程度
実際の効果は?

ライター紹介

自動車ライター&エディター

近藤 暁史 氏

某自動車雑誌の編集者から独立。その前はファッションエディター(笑)。とにかくなんでも小さいものが好きで、元鉄チャンで、今ではナローゲージを大人買い中。メインのクルマは19歳の時に買ったFIAT500。エンジンのOHからすべて自分でやり、今やもうやるところがない状態でかわいがっております。表向きは自動車ライターながら、業界唯一の省燃費グッズの評論家というのがもうひとつの顔。

アーシングとは?

まず「アーシング」という言葉をご存知だろうか。オカルト系の先駆け的な存在で、エンジンまわりに配線を追加して、バッテリーのマイナスとつなげると電気の流れがよくなってパワーがアップしたり、燃費がよくなったりするというもの。
マイナスの流れがよくないと、バッテリーのプラスを出た電気がマイナスに戻りにくくなり、本来の性能が発揮できない。

古いクルマほど効果が実感できる

実際に純正のマイナス配線はかなり質素で、付ければかなり効果が出ることが多かった。
”多かった”と過去形なのは、最近は自動車自体の性能が高くなっており、後付けしても効果はあまり出なくなったからだ。
もちろん古めのクルマなら今でも効果はあるので、ぜひ試してみてほしいものである。

マフラーアーシングの効果

今回紹介するのは、一般的なアーシングから一歩踏み込んだマフラーアーシングというもの。仕組みは普通のアーシングと同じで、マフラーに配線を追加するだけ。ただバッテリーに戻すのは大変なので、ボディにつなげるというのが違う部分ではある。効果としてはマフラーを社外品にしたように吹けがよくなって高回転の伸びがアップしたり、燃費がよくなったりなど、いいこと尽くめ。また体感度の高いのも特徴だったりする。

配線を追加しただけでマフラーの調子が良くなるのはなぜ?

しかし気になるのは、マフラーは電気を使っているわけでもないのに、配線を追加しただけで調子が良くなるのだろうか。
実は、マフラーは中を流れている排気ガスとの間に静電気が発生しやすく、これが溜まると排気ガスの抜けが悪くなるからというのが、理由。
静電気を追加した配線を使ってボディに抜いてやるわけだ。ちなみにクルマによっては純正で施されているため、信憑性は高いと思われる。

実際に取り付けてみた

簡単なものなので、DIYで自作もできるのだが、今回はキットを使用。なんとボディへ流すだけでなく、自己放電もできるというもの。
見た目は変なアンテナみたいのが付いていて、なにやら効きそうな感じ。取り付ける場所ははマフラーのどの部分でも良いと思われるが、今回は取り扱い説明書に記載されている通り、後ろのパイプに付けてみた。あとはボディ側にボルトなど、配線を取り付ける場所があれば良い。

これが空中に放電するための、アンテナみたいなもの。航空機が使用している方式とのことで、そう言われると効く感じはしてくる。

一般的なアーシングなら配線1本だけ。こちらはキットだけに、どこにでも付けられるようになっていたりして、かなり大がかりである。

取り付けにかかる時間は30分程度

取り付けは場所が場所だけに、少々面倒だが30分もあれば完了する。航空機の放電技術を使ったというアンテナみたいな不思議な形をしているところが気にはなるので、どうしてもイヤだという人は奥のほうに付ければいいだろう。

マフラーに付けるとこんな感じ。テールパイプだと後続車から見えて、少々恥ずかしいかも。その場合は奥に付ければいいけど、下に潜らなくてはならないので大変ではある。

実はここが一番問題で、近くに配線を共締めするネジがボディにないと取り付けできない。クルマによってはかなり取り付ける位置が限定されるかもしれない。とりあえずこれで完成。

実際の効果は?

吹けがよくなった、と表現すると伝わるだろうか。アクセルが軽くて今までよりも軽快感がアップ。さらに音も確実に静かになっている。
アンテナがなくてもボディに配線するだけで効果があるような気もするけど、とりあえず効果は確実に感じられるので、見た目さえ気にしなければこのままでも良いだろう。
アンテナにパイロットランプみたいなものが付いていて、放電したら光るとわかりやすいかもしれない。