わずか50ドルでHUD(ヘッドアップディスプレイ)を楽しめるHUDWAY Glass(ハドウェイグラス)。 ロープライスで購入できる魅力は非常に大きいが、実際の使い勝手はどうなのだろうか。
- この記事の目次 CONTENTS
- 使用感は、良い評価と悪い評価どちらもあり!?
- ハドウェイグラスの概要
- 構成と取付
- カーナビタイムとの提携
- 使用方法
- 実用性
- その他のHUD選択肢はあるのか
- 結論
使用感は、良い評価と悪い評価どちらもあり!?
海外で実際に使った人の口コミをご紹介しよう。
評価ポイント
・手軽にHUDの良さを楽しめた。
・画像のデザインはかなり格好良かった。
マイナスポイント
・スクリーン上の表示は、陽射しが強いときにはやや見づらい。
・ 駐車中の直射日光の熱で部品が剥がれる事がある。
手軽さやデザイン性面では高評価だが、見辛さや設置の脆さといった使用感には不満が多いようだ。
ハドウェイグラスの概要
HUD(ヘッドアップディスプレイ)を最初に採用したのは視認性が勝負を左右する戦闘機だった。 その後、安全性・快適性・楽しさが向上する豪華装備として自動車にも使われるようになってきた。メーカー純正のHUDは高級車の高額オプションだが、この状況を打開するロープライスなアフターマーケット製品が、HUDWAY Glass(ハドウェイグラス)だ。記事執筆時点で、公式ホームページで公表されている定価は49.95ドル。為替相場によって左右はされるが、日本円にして定価6000円弱ということになる(記事執筆時点の相場、1ドル約113.5円を元に換算)。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220922/20220922030209.png)
自分のスマホにHUD対応アプリをインストールして、スマホ置台とスクリーンを一体にしたHUDWAY Glassを購入すれば準備完了だ。ちなみに日本でも購入可能である。
構成と取付
本体はプラスチック製で、スマホ置台と半透明のHUDスクリーンが組み合わさっている。
付属品は本体を支える台座、接着剤、布製キャリーバッグが一式そろっている。
メータクラスタ上部と背面の段差が小さい場合は平らな台座を使い、段差が大きい場合は高さ調整付きの台座を使う。
どちらも本体の脱着は磁気マウント方式で簡単だ。
カーナビタイムとの提携
HUDWAY Glassには専用のアプリがあるが(専用アプリについては次章の『実用性』で記述する。)、あの『カーナビタイム』との連携も可能だ。NAVITIMEといえば、口髭の特徴的な欧米系の男性を中心に据えたCMや駅の広告でお馴染みの方も多いだろう。
2016年9月16日(金)より、HUDWAY GLASSにカーナビタイムアプリの6ヶ月無料利用パスをセットにした、『HUDWAY GLASS×カーナビタイム』が発売されている。(記事執筆現在)
使用方法
カーナビタイムを利用したHUDWAY GLASSの使用方法は以下の4ステップと簡単だ。
ステップ1 アプリをダウンロード
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ステップ2 HUDWAY Glassを見やすい位置にセット
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220922/20220922030436.jpg)
ステップ3 アプリを起動し「GLASSモード」を選択
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220922/20220922030438.jpg)
ステップ4 スマートフォンを台座に置くとナビ画面が投影
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220922/20220922030440.jpg)
実用性
実際に使ってみた感想を、以下にまとめてみた。
画面の見やすさやダッシュボードの使いやすさ
スクリーン上の表示はスマホの輝度を最高にしてもやや見づらい場合があった。一方、スマホ置台の滑り止めは良好で、急ブレーキでもスマホがずれることはなかった。残念なのは、ダッシュボードに載せた台座の上の磁気マウントが、駐車中に直射日光の熱で剥がれてしまったことだ。強力な接着材を塗ると直ったが、改善が必要だ。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220922/20220922030525.png)
HUDWAYのナビアプリそのものは使いやすく、HUDで使う反転画像も同様だ。ただし強い日差しを受けたときにスクリーン上の表示はあまり鮮明ではなかった。進路を示す矢印は見えるが小さな記号や文字はいまいちだった。陽射しが強くなければ高級車の純正HUDのような気分を楽しめた。
専用アプリについて
HUDWAYのアプリはWazeやGoogle Mapsに似ている。HUDWAYが優れているのはHUDモードでも良く見える進路表示だ。しかし曲がり角の接近を知らせる音声案内はやや旧式で、曲がる角度まで知らせてくれるような最新式ではない。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220922/20220922030532.png)
アプリの中ではHUD Widgetsの機能が充実していている。 計器表示にするとモダンなデジタルタイプからクラシックなアナログタイプまで様々に選べる。 表示内容は、燃料残量、燃費、省燃費運転スコア、方位計、さらにオフロード用の傾斜計まである。
それに対してカーナビタイムは日本で積極的に事業展開を行なっておりCMなどでも馴染みがある。Google Mapsなどと違い有料のアプリであるカーナビタイムは、学習機能など他のマップにない機能も多く、日進月歩で使いやすさがパワーアップしている印象だ。維持費がかかることはネックだが、カーナビタイムと合わせての利用のほうがよりストレスのないHUDライフが楽しめることは間違いない。
その他のHUD選択肢はあるのか
HUDWAY本来の魅力は充実したアプリであり、スマホで直接見るかHUD越しに見るかは次のこととしても、台座の上の磁気マウントと画像の明るさは改善の余地がある。スマホ画面を反射する簡易HUDはいくつかあるが、いずれも陽射しでやや見づらい場合がある。
手軽に雰囲気を楽しめれば十分であればそれでも良いが、いつでもはっきり見える本格的なHUDを買うために貯金することも検討すると良いかもしれない。
いつでも良く見える本格的なHUDの中でGarminは150ドルと比較的安く、表示はシンプルでアプリはiPhoneのStreetPilotかAndroidのNavigonしか使えない制約はあるが、お薦めだ。
ハイエンドには600ドルのNavdyがあり、機能満載で高性能だ。
HUDWAYのアプリは魅力的で、アップグレードも続くだろうが、HUDWAY Glassに限って言えば将来的に価値を保ち続けることは難しいように思われる。
結論
部品が熱で剥がれやすいことが改善された後でないと類似製品の方が無難かもしれない。
旅先で買うお土産にお金を使うほうが実質的という考えも「あり」かもしれない。
と、このようにやや辛口なレビューにはなってしまったが、動画や口コミでは次のように肯定的な意見も見られる。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220922/20220922030517.png)
“I have one on the way. I really need it for path navigation in dark or rainy weather. I hope it helps.”
(買おうと思っている。 これがあれば夜間や雨の日でも道に迷わずに済む。)