自動車メーカーによって呼び名は異なるが、すべて衝突安全ボディと呼ばれるものだ。

乗員を守るために


例えば、トヨタが販売しているほとんどのクルマに採用されているのが衝突安全ボディのGOA。GOA は万が一、クルマが衝突した際に、ボディの前後は衝撃吸収ボディとして潰れやすく設計されできるだけ衝撃を吸収するようになっている。

安全ボディ

ただし、単純にボディが潰れてしまっては、乗員へのダメージが大きい。乗員がいるキャビンスペースは頑丈な高強度キャビンを採用し、潰れにくく乗員を守ってくれる。

歩行者にとっても安全に

現在では、クルマに乗っている人を守るだけでなく、万が一歩行者とぶつかった場合でも歩行者のケガができるだけ最小限になるようにクルマのエンジンフードや、フェンダー、そしてパンバー周辺部などに衝撃を吸収する構造を採用。歩行者の頭部や脚部への衝撃軽減を図る歩行者障害軽減ボディも同時に採用されている。

自動車メーカー各社の安全ボディ名称


メーカー各社ごとの安全ボディ名称は以下の通り。

トヨタ GOA
日産 高強度安全ボディ(ゾーンボディ)
ホンダ 新・衝突安全設計ボディ
マツダ SKYACIV-BODY
三菱 RISE
スバル 新環状力骨構造ボディ
スズキ TECT
ダイハツ TAF
プジョー 3系統衝撃吸収ボディ
ボルボ SIPS(側面衝撃吸収システム)/ROPS(横転保護システム)


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