駐車場で、クルマを頭から駐車。駐車後、バックで出る時に、突然横からクルマが出てきて、急ブレーキなんて経験はないだろうか。
後側方車両接近警報であるブラインドスポットモニターはこういったケースに後方車両接近警報としても活躍。

後方車両接近警報

例えば、ボルボのCTA(クロストラフィックアラート)は駐車場でリヤから出る時に両側から接近してくるクルマなどをレーダーで検知して、ドライバーに警告音を発する。使用するレーダーは、BLIS(ブラインドスポットインフォメーションシステム)と同じリヤバンパーに設置されたレーダーで、検知範囲は約80度、半径30mという広範囲に及ぶ。クルマと同様に人や自転車も検知できるが、その場合の検知は狭くなる。

日産のBCI(後退時衝突防止支援システム)も同様に、車両後部の左右に設置したサイドセンサーと車両後部のソナーによって後方を横切る車両を検知すると、サイドミラー横のインジケーターやバックビューモニターのディスプレイ上の表示と音でドライバーに注意喚起。さらに、後退時はアクセルペダルの反力や自動ブレーキなど車両の動きを加えることでドライバーに直感的に伝える。

日本では、クルマを頭から入れるという習慣は少ないが、クルマ周辺の移動物を検知してくれるので、ウッカリ接触を防ぐ意味では効果がある。

自動車メーカー各社の後方車両接近警報名称


メーカー各社の後方車両接近警報の名称は下記の通り。

日産 BCI(後側方車両検知システム)
ホンダ 後退出庫サポート
マツダ BSM
スバル スバルリヤビークルディテクション
ダイハツ 後方誤発進抑制制御機能
BMW クロストラフィックウォーニング
ボルボ CTA(クロストラフィックアラート)
GM リアクロストラフィックアラート
フォード クロスストラフィックアラート

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